アスリートスポーツの現場で働くことが多い私。子供が小さいときから、一緒に過ごす貴重な時間に心がけていたこと。それが「何もないところで工夫して遊びを創り出す楽しさ」を知ってもらう事。

我が家で行っている紙とペンだけで盛り上がる遊び。具体的に紹介していきたいと思います。

 

紙とペンでできるおススメの遊び方

紙と鉛筆だけで今回したこと

2017年秋。小6の次女が「4人集まったの久しぶりだから、トランプとかやろうか~」と提案してくれたので、家族でノイというゲームと花札を30分ほどやりました。

その後「よし!じゃあ紙と鉛筆を使って何かしよう!」といつもの父親(私)からの発案。もちろんオリジナルでなくてもいいんですよ。

今回はまずは次女が学校でやって盛り上がった、という「価値観ゲーム(勝手に名前つけましたが)」を採用。

質問をいくつか作り、その答えを紙に解答。「せーの!」で皆が一斉にだし、答えが一緒のペアがいるかをチェックする、というもの。

今回家族で考えた10の質問は以下の通り。

 

この質問に対する答えがそれぞれ面白かったんです。

同じ答えの人を見つける、というのは大義名分でこれはお互いの価値観や考え方を深く知るためのコミュニケーション方法です。

家族ですら一人ひとりの考え方はまったく違ってひとしきり盛り上がりました。

例えば…

「初めてのデートの時にここだけは気をつけたいこと」

父:清潔感

母:匂い

長女:食事のマナー(音を立てない・口を開けない)

次女:言葉遣い

「一緒にご飯を食べていてこれだけは許せないこと」

父:電話やメールにその場で返信する・席を立つ

母:店員への横柄な態度

長女:食事マナー

次女:最初から味を足す(作ってあげている前提?)

 

「無人島に一つだけ持っていくなら」

長女:水

父&次女:家族の写真

母:ブルーシート(敷いてよし、雨風もしのげて防寒にもなり水も溜められる!)

 

「人生最後に食べたいものは」

父:おいしい白米

母:自分の母親のけんちん汁

長女・次女:母の作ったハンバーグ(母は喜びで目がウルウル)

 

ああ、こんな風に考えているんだ、とお互いの違いが鮮明に。家族でも新鮮な気づきがたくさんあります。

 

ゲームタイムにさりげなく差し込む「Thinking time」

その後、私がその場で作成した「インチキ計算テスト」も実施。

1.15+〇=
2.144÷△=12
3.□+▽=49
4.◎+▲=人として大切なこと
5.◇x●=自分の夢に必要な要素

みたいな問題です。

こういった本質的なことを考えてみよう、という問いかけは子供が小さいころからよくやっていました。

「どうしてお年寄りに席を譲るの?」や「1歳ぐらいの子に買い物の間にスマホの動画を観させておくのってどう思う?」みたいなことですね。

これを向かい合って席に座って真面目に聞く、というのではダメだと思っています。

「あくまで一種のゲームとして」ちょっと考えてみる、という機会を作りたいんです。

まだまだ少ない経験のなか、自分の頭で物事を考える。

それを拙いながらも表現する。

こういった経験こそこれからの世代の人間には必要だと感じているからです。

ちなみに、4の「人として大切なこと」を長女は◎=「相手への配慮」、▲=「努力を重ねること」、次女は◎=「思いやり」、▲は「自分の意見を持つこと」と答えてくれました。

紙に書く、というスタイルなのでお互いが影響を受けての答えにはなりません。

正解がない問題に取り組む。

自分解に対して皆がディスカッションしたり、その発言を基に考えをシェアしていく。

こういった能力を自然に養ってくれればなぁと願っています。

頭の体操として盛り上がる「漢字どれだけ書けるか」

当日のラストはテレビの完コピで「きへんの漢字を書け!Ready go!」と1分間で書けるだけの漢字を書くシリーズ。

一通り楽しんだ後、

「まずは木に関連する感じを並べるといいよね、梅、松、桜、とかね…」
「その後は熟語や単語を考えるってのも手やね。機構とか機械とかWチャンスだった!」

みたいに皆でワイワイと考えを言い合う。

物事を暗記したりアウトプットする際に自分なりの価値観や基準という「線を引く」というスキルが無意識に身についてくれればいいなぁ…

ちょっと意識的にそういった方向へリードしつつ、娘たちの成長に目を細めています。

ちなみに次女は欅という字を正確に書いてきて驚きました。

おそるべし、欅坂46。

紙とペンだけで2時間近く家族全員でレクリエーションタイムを楽しむ。贅沢な時間を過ごせた日曜日の夜でした。

 

どう遊びを創るかを経験させたい

意識的に手作り・工夫で楽しめることの大切さ

遊んでいるときに、幼児教育だ、育成だ、といった大層なことを考えているわけではありません。純粋に楽しんでいるだけ。

ただ生まれたときから発展した文化の恩恵を預かれる2000年代生まれの娘達。

・デジタルデータに囲まれて、指先一本で高精度のカメラを撮影できてその場で見られる。

・録画しておいた番組を当たり前のようにCMをスキップさせて、楽しむ事ができる。

・クリック一つで注文すれば大抵の欲しいものが翌日に入手できる。

 

こんな生活は生まれたときから目の前にあり当たり前のことになっているわけです。

成熟した文化の恩恵を預かるのは決して悪いことではありません。

しかし1970年代に生まれた私の世代が経験していた「時間だけがあるけどお金も設備もない。どうやって楽しいこと考えて盛り上がる?」という小学生時代の工夫。

こういった自分たちルールで盛り上がったゲームって、くだらなかったけれど多くの知恵を与えてくれました。

家族で過ごす時間は、そんな経験を感じられるようなものにしたくて今までずっと試行錯誤してきたんですね。

 

弘田家ルールでは車中のDVDやスマホゲームは基本禁止

我が家では車中や旅行先ではDVDを観たりスマホゲームは基本なし。

ひたすらおしゃべりに興じたり、流れている曲を全員で全力で歌うパターン。もしくは、

1.「歌しりとり」→「カタカナ限定しりとり」→「8文字までは増え続けるしりとり(おに→にんき→きんにく→クリスマス…みたいな)」

2.「あいうえお作文」

3.「目の前の山を見て一言」…

道具に頼らずにコミュニケーションを使った遊びをするように心がけてきました。

これは留学時代から私が好んでいた過ごし方であり、面白くないときもあります。

それでも、アメリカでの長距離移動中、車内で「山手線ゲームの『いやらしい擬態語』」といった恥ずかしいテーマで30分以上も、「…えーっと、『しっとり』はあり?」などと白熱していた15年ほど前。

目の前に広がるロッキー山脈のすごい景観に感動しつつ、過ごした時間はくだらなくも懐かしい思い出です。

 

出発するまでも旅のうち

2016年の秋口に長野方面への一泊二日の旅行に行った時のこと。今回の目玉企画として「お父さんのポケットマネー2万円を使って、家族4人上手にチャンピオンのグッズを一つ以上身につける」というテーマを考えました。

そのテーマのもと、忙しい子供たちを引き連れ越谷レイクタウンへ。4人であーでもない、こーでもないといいつつ、妻はジップアップのパーカー、長女は普通のパーカー、次女はニット帽と靴下の素材を合わせるスキルフルなコーディネート。

子供たちのアイテムを一緒に選ぶうちに、結局私は自分のアイテムが決まらずタイムアップ。後日、無難な無地ブラックの長袖ヘンリーネックシャツとパンツ(下着だから見えず!)をamazonで買う羽目に。

旅行先では一泊した翌朝、家族全員、体のどこかにChampionのマークの入ったアイテムを身につけてホテルを出発。

何てことはないのですが、スペシャルな感じがして家族全員で楽しいテンションで過ごすことが出来ました。結果的に今回の「チャンピオン縛り」企画は成功した感じ。よかったです。

 

楽しいことは「自分で創る」

親となり子供たちと過ごす際には意識的にこういった「創った遊び」を提供するように心がけています。

小さいころからこういった遊びの面白さを経験していれば、遠足や修学旅行、これから先に来るであろう仲間との出先などでも色々なアイディアが出てくるでしょう。

勉強やスポーツだけではない、味のある人として周りの人が集まりたくなるような、自然な「人気」のある人に成長していってくれたらいいなぁ、と思っています。

そして何より大切なのが「楽しいことを自ら創っていく」という姿勢。

人生を歩んでいくと、楽しいことばかりあるわけではありません。

それまでの過程で「与えられた楽しさ」しか知らない子供は、自分で楽しいと思えることを切り拓いていく能力が育たないのではないか。…そんな思いがあるんですよね。

無邪気に楽しんじゃう遊びの中から、人生を楽しめるコツを身につけた大人になってくれること。

そんなことを願いながら、貴重な家族の時間を楽しませてもらっています。

 

思わぬ副産物はジュニアスポーツ指導に役立つこと

トレーナー業をしている私自身が思わぬ恩恵を受けたこと。それがジュニアスポーツ指導にたくさんの幅ができたことです。

子どもたちって基本、トップダウンで教えても心に響きません。あくまでも遊びの延長として、楽しみながら夢中になる過程で、何かを覚えていくものなんですね。

自分の子どもたちとの関わりの中で、いろいろなアイディアが創造されてきたこと。それが自分の業務においても直接的に役立っています。

こちらもご覧くださいお父さんコーチ必見!プロトレーナーが教える少年野球指導のコツ

 

まとめ

・与えられた遊びではなく、創造する遊びをたまにはしよう

・価値観ゲームで一種の「ストレングスファインダー」みたいな個人の特徴が見える

・正解のない問題に取り組む機会をゲーム感覚で積める

・欅という字を正確に書くのは至難の業

 

 

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YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。









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