1999年5月。同年3月に日本大学を卒業した私はアメリカのオハイオ州トレド大学に編入しました。

留学を決めた理由は、「日本にはない体系立てられたカリキュラムで運動科学を学ぶこと」、「優秀な成績でメジャーリーグ傘下の3Aチームでインターンシップをとり、実戦的な経験を積み日本で仕事を得る」ことでした。

2つ目の理由に関しては、まだまだ国内では難しいのが現状ですが「体系立てられたカリキュラム」を学ぶことはもはや世界のどこにいても、インターネットさえつながれば可能な時代になりましたよね。

英語さえ理解していれば、オンラインでハーバード大学の授業の様子も無料で観られる。20年前はそんな未来は想像さえしていませんでした…

ITの目覚ましい発達と日本国内の人口減少。これは日本だけではありませんが世の中は「余っている時代」に突入してます。

所有じゃなく共有。いままでの常識とはルール自体が変わってきているのだと感じます。

 

私が10年前の思考と大きく変わった点

こういった時代の流れを学び、肌感として感じるにつれ、私自身の考え方も随分と変わりました。

10年前であれば、自分が得たコツや一工夫といったもの。

研修であれセミナーであれ、自分のこういった部分は財産だと思っていましたから、絶対に教えたくなかったんです。それがある種「プロらしい感覚」だとも思っていました。

教わるのではなく徹底的に盗む。表現してしまうと40過ぎのおじさんであるのがバレちゃいますが(笑)、こういった文化で育ったことも影響しているんでしょうね。

知恵や自分だからこそ得られたはずの情報。こういったものを抵抗なく伝えると、相対的に自分の価値が下がってしまう気がしていました。

今振り返ると器の小さい考えだったなぁと反省。特に情報に関してはもはや自分だけが得られるようなものは稀になりましたよね。

ビジネスの世界でいうところの3つのリソース、「ヒト」、「モノ」、「カネ」。これに新たにプラスされた「知恵」と「社会的信用」。

新たに5つのリソースと呼ばれる、これら全ての要素は大局的には「余っている時代」になっています。

そうであるならば、自分が知りえたものはどんどん開示。相手の役に立つものを提供していく、という基本姿勢を持つことで深層的なファンを持つことができるはず。

余っている5大要素の中でも大切な「ヒト」や「社会的信用」をどんどん借りられるようになっていくのだと思っています。こうなれば、それはプライスレスな資産です。

TPOであったり関係値は考えますが、基本的に自分が知っていることはお伝えしますよ、という姿勢に変わってきたのは、ある種打算的なこういった咀嚼(そしゃく)もあったからなんです。

 

 

ブログを重ねていくことでストック型の考え方が理解できる

別の観点からガラッと話は変わりますが、今後トレーナー業をビジネスとしてきちんと続けていくためには、キャッシュフローも大切な要素の一つ。

このキャッシュフローをきちんと安定させられてこそ、自分の根っこの部分である「こんなことで~に役立つことをしたい!」という挑戦権を得られるはず。

今、そんな感覚で仕事と向き合っています。

コツコツ数を重ね、質を高めていくブログって典型的なストック型。定期的にアウトプットし発信し続けることによって、自分の知識も定着するうえ、直接かかわったことのない人も含めて広く認知してもらえる武器になるはず。

小さな一歩でもずっと動き続けることで、金利でいう「複利効果」が得られる。SNSという媒体を通して実体験を持ってストック効果を感じることができれば、ビジネスとしての自分の成長にも間違いなくつながる。

右脳型の人間の私には、そのイメージしかないんですよね(笑)。

積極的にSNSを活用し発信をしない理由はやっぱりないはずです。

 

 

ソーシャルメディアだからこそ想像力と思いやりを忘れずに

唯一気をつけないといけないのは、Face to faceではないからこそ生まれやすい誤解や攻撃を避けること。

ポリティカル・コレクトネスという言葉を知っていますか?差別・偏見が生まれない用語という意味だそうです。

基本的にはいくら推敲をしても、ブログで書いた記事をアップする前に確認するのは自分だけ。

時間をかけて更新している愛着あるブログ記事が、結果的に読んでくれた人を傷つけたり、嫌な気持ちにさせてしまうことになっては本末転倒だしショック。

職業や性別、文化や人種、民族や宗教、ハンディキャップや年齢、婚姻状況などの話題では、特に激しい主張になっていないか、強く意識しています。

精神状態によってはちょっと過激なことや愚痴っぽい投稿をしてしまうこともあります。それでも特定の人を誹謗中傷するような記事を上げることはしないように心掛けています。

…それでも1100ほど記事を書いてくると、「この表現は特定の〇〇を批評しているように感じる」、「チームが誤解されてしまう」といったお叱りを受けたことが過去に数回あります。

え、そんなつもりは一切なかったのに…とショックを受けつつ、「やっぱり気をつけすぎるぐらいでないと難しいな」と痛感しました。

文章だけで伝える、ということは普段のコミュニケーションよりも更に誤解を招きやすい。書くときにはパソコンに向かって文字を入力しているけれど、その先には不特定多数の多くの生身の人間がいる。

当たり前ですが忘れがちなこの事実を常に意識すること。

想像力と思いやりは忘れずに、訪れてくれた人が嫌な気持ちにならないよう情報を発信していきたいですね。

 

 

まとめ

・「情報」を先取りして有利性を得たり、独占できる時代は終わった。

・「余っている時代」のキーワードは所有じゃなく共有。わかっていることをどんどん発信することで仲間や信頼が増えていくはず。

・ポリティカル・コレクトネスを充分意識して。受け取り手に対する想像力と思いやりは忘れずに。

・時間も労力も必要だけど、トレーナー業に関わる人物がSNSを活用し発信しない手はないよ!

 

 

 

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YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。









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