お世話になっている有料サイト、「Kinetikos」の記事で特に興味深く読みこんだものをかいつまんでご紹介。トラビスジョンソン氏が「腹臥位での股関節伸展テスト再考」というタイトルでUPしたものです。

腹臥位での股関節伸展テスト(PHE)ってどんなもの?

ブラディミア・ヤンダ氏が開発した、このテスト。被験者をうつ伏せにし、股関節伸展の動きを行いながら、大殿筋、ハムストリングス、脊柱起立筋の発火の順番を観察するもの。自著「姿勢チェックから始めるコンディショニング改善エクササイズ」の中でも紹介させていただきましたが、私もこのテストをよく使います。

 

記事の中でトラビスさんは、
・ハムストリングス→大殿筋→脊柱起立筋、という順番で教わったが、他の指導者の中には大殿筋→ハムストリングス→脊柱起立筋という順番であるべきではないか?と質問を受けたこと

・臨床医の間でも、最初に発火すべきはハムストリングスか大殿筋か、ということに関して意見の不一致が多くみられたこと

・様々なリサーチの見解の違い

に言及。ある種の総論として、

トラビスさんの見解
①脊柱起立筋が最初に発火しないこと。このケースは、運動において股関節伸展と腰椎伸展が正しく分化されていないことを示している。股関節伸展を促された際に実際には腰椎をまず伸展させているという、明らかなエラー。

②股関節伸展最終域における、大殿筋とハムストリングスの良いトーン。脊柱起立筋のほうが硬く、大殿筋が緩んでいる、というのは明らかなエラー。

と書いています。

私の手段としてのPHEの使い方の例

私はこのテストを膝を屈曲させた状態で挙上してもらい、反対側の脊柱起立筋が同側よりも強い収縮を行っているかでPOS(Posterior Oblique System)が正常に機能しているか、というチェックに応用しています。

この辺りも諸説ある部分ですが、今まで何百人とチェックしてきた中で多くの手がかりを得られる大切なチェックテストの一つです。

 

現場での経験から、個人的には大殿筋→ハムストリングス→脊柱起立筋という機序を誘発するならば膝屈曲位、ハムストリングス→大殿筋→脊柱起立筋というパターンならば膝伸展位で多くみられるなぁという印象。

しかし、その機序パターンそのものの正解、不正解が問題なのではなく、あくまでも何をチェックするためにこのテストを用いているか、ということが大切です。

実際に大殿筋の機能の弱化を見ていくのであれば、PHEテストだけでなく重力要素を加えたヒップリフトのようなアプローチもとるはずですよね。

自分が得たい目的のための手段として捉える、という当たり前のことを忘れないこと。思考停止にしなければ、PHEはとても使い勝手のいいアプローチ。どんどん使ってみてチェックの感覚を掴んでみてください。

まとめ

・PHEテストは目的を持った手段として用いるなら使い勝手のいいもの!

 

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YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。









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