現場スキル

一流スポーツ選手と本命の彼女との類似点。焦らず慎重に信頼を高める理由とは

ちょっと「釣り」っぽいタイトルですが、アスリートスポーツに携わるトレーニング指導者として、17年目を終えようとしています。

日本代表にも選ばれるようなプロ野球選手や、W杯日本代表に選出されるようなラガーマンなど、一流と呼ばれる選手たちと多く関わってわかってきたのが、彼らの共通点。

チームスポーツに関わるトレーナー業で大事なポイントの1つが、
「チームに影響力を持つ主力選手からの信頼をいかにして得られるか」ということ。

一流選手が持つ特徴について、お伝えしていきます。

一流選手が持っている特徴

私が経験してきた中で、一流選手には共通した特徴があると感じています。

1つ1つを説明していきましょう。

1.警戒心が強い

多かれ少なかれトップ選手は警戒心が強い傾向にあります。

トレーニングや商品、人などありとあらゆるものを紹介される機会が多いことが、1つの要因かもしれません。

最初から「あ、有名な〇〇選手だ。真っ先に自分が提供できる専門性を試してもらおう!」といった安直な姿勢だと、最初に拒絶反応が出てしまう可能性は高いです。

2.媚びる相手を嫌う

警戒心の部分とも繋がりますが変にペコペコする相手を嫌います。

注目されることに慣れている部分があり、いろいろな人と出会っているので、遠慮しす
ぎていたり、媚びる態度の人はすぐわかってしまいます。

緊張しているのは、彼らにとって日常茶飯事なので、失礼には当たらないので気にす
る必要はありませんが…。

3.向上するためのアンテナを常に張っている

いつでも自分がもっと上手くなる、向上するにはどうしたらいいのか、というアンテナを張っているのもトップレベルの選手の特徴です。

「自分にとってプラスかも」と判断した場合、躊躇せずに行動に移します。

役立つだろうなぁという事に対しては非常に積極的です。

一流選手に対する接し方

それでは具体的に一流選手に対しての接し方として、私が心がけていることを紹介していきましょう。

必ずしも「このパターン」というルーティンにしているわけでなく、尊敬心を持ったうえで、「大本命の異性」に接するような誠実さで臨むというのが、実際の感覚です。

1.最初から積極的に関わろうとしない

1つめのポイントはこれ。意図的に最初のうちは多く関わることをしなのがオススメです。

トップ選手は前述したとおり、最初は慎重であり、警戒心が強い傾向にあります。

まずは何となくチーム全体に馴染みつ、「新しい専門家がきたな」ぐらいの距離感で、自分の仕事をしっかりと行うことに専念するべきです。

2.他の選手の倍以上、動きを観察する

声かけレベルでは最初は距離を保つものの、そもそも主力選手の中でもトップクラスの選手。

他の選手と同じような分析や注意ではいけません。

時間投資や注意して観察する、という部分では存分に「えこひいき」をする必要があります。

良い結果を出すことがチームが私達スタッフに求めていることであり、そのためには間違いなくトップ選手は必要不可欠だからです。

ニーズに応えるためにも、より注意深く集中してその選手の動きや特徴を掴む必要があります。

3.求めている情報やヒントをピンポイントで伝える

適度に距離を保ちつつ、一番しっかりと観察し、特徴や課題をつかむ。

そのうえで意識すべきは伝え方でしょう。

さらっと、自然に話しかけられるタイミングを見つけて、相手に「刺さる」言葉で声をかけましょう。

「今の飛び方がベストだと思うよ。自分で『これかな?』って半信半疑みたいだけど、体の使い方としては今のがすごくいいよ」

「どの部分に違和感あるの?左腰?いつもと動き方が違うよね」

ある程度、自信を持って観察することができるのであれば、感覚や変化に対するアプローチに反応する選手が多いです。

・自然なタイミングで、
・相手が求めているものを、
・さらっと伝える

大好きな異性がいたら、自然とこんなアプローチをしますよね?全く同じことだと思っています。

信用を勝ち取ると信頼までのスピードが速い

一流選手には嗅覚があります。ひとたび、彼ら彼女らから信用を得られれば、信頼してもらえるまでのスピードはとても速いです。

「彼は自分のレベルアップに必要な人材だ!」と認識した瞬間に、ぐっと距離を縮めてくるのです。

この段階にきたトップ選手は、間違いなく、

・明るく
・元気に
・素直

という態度で接してくれるようになります。

トレーニングの専門家としては、チーム全体からの信頼を得るためには、トップ選手といかにこの関係を築けるかが鍵。

ただ「えこひいき」をするだけでなく、より配慮をした上で信頼関係を構築するのって、とても大切なことなんです。

主力だが一流ではない選手との距離感

蛇足かもしれませんし、ちょっと語弊のある表現かもしれません。

しかしチームには必ず、「主力だが一流でない選手」というのも存在します。

こういった選手との付き合い方も、トップ選手と信頼関係を構築するのと同様、大切です。

・過去に1~2シーズン華やかな成績を残した

・能力が高いため、我流でも結果を出してきた

こういった選手たちですね。

賛否両論あるかもしれませんが、彼らとの距離感は、「ちょっとよそよそしい付かず離れず」のまま保つようにしています。

一流選手と主力選手の違いは、「他の選手を引っ張り込むか」という点が一番大きい。

個人的にはこう感じています。

ベテランの主力選手は、若い選手などを囲いたがるんですよね。

一見面倒見が良くて、チームのプラスになっているようですが、根底にあるのは、
「俺ってこんな引き出しあるぜ。すごいだろ?」といった気持ち。

これに焦りやひがみといった要素が絡むと、悪い意味で影響力を発揮し始めるもの。

だからこそ、付き合い方は考えなくてはいけません。

一番良くないのは、当然ですが「お前のやり方はあんまり良くないから、若い選手を巻き込まないでくれ」といった、身も蓋もない態度。

彼らのプライドを傷つけてプラスになることは一つもありません。

決して否定はせず「肯定しない」こと。これが私の基本方針です。

よほどリスクがある場合以外は、選手に自分オリジナルの練習法や、偏った知識などを伝えたり強要していても、基本注意はしません。

ただ穏やかに「肯定の雰囲気」は出さずにその場にいる。

これだけです。

付き合わされたり、その主力選手の「門下生」になりたがっている若い選手と少しずつ
信頼関係ができてくれば。

その選手がいつか私に尋ねてくるようになります。

「今、こういったやり方で自主練しているんですが、弘田さんから見てどうです
か?」

そこで初めて、やり方や人を絶対に批判せずに、私の思うベターな選択を紹介する。

40歳を越えて、丸くなってしまった部分もあるのでしょうが(笑)、今はそういった
アプローチを徹底するようになっています。

まとめ

・一流選手には共通する特徴がある

・一流選手との信頼関係構築は、大好きな人に接するように

・一流選手と主力選手は一緒ではない

・主力選手の取説も非常に重要。基本は静観で我慢比べ

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YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。
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