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年齢を重ねても運動能力を維持せよ!トレーナーこそ危機感を持ってトレーニングを

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2018年4月をもって42歳となりました。「不惑」といいますが未だに人生には惑いっぱなしで、安定感はゼロ。波が大きかった30代を振り返ると、きっと40代も順風満帆とはいかないでしょう。

大きすぎる期待も過度な不安もなく、少し余裕を持って前を向ける10年間にしたいと思っています。

 

専門家として切実な運動能力の維持

加齢のプロセスに負けない10のこと

もっとも切実になるであろう問題は体の衰え。何といってもStrength & Conditioning という体を動かし、指導することが求められる仕事。自己を律し、筋力や柔軟性、運動能力を維持させていくことが大切になります。

弘田よりも若い、尊敬するアメリカのS&Cコーチの一人、Eric Creseyが自身のブログの中で、加齢のプレセスに負けずに運動能力を維持するために必要と思われる10のことを挙げてくれていました。

1.軟部組織ワークと可動性ドリルを熟知する

2.  トレーニング前に少量のプライオメトリクス動作を行う

3. 全身を用いたエクササイズを利用して、下肢から上肢へ力の伝達を教える

4. 地面から立位への移行を強調する

5. 片足強化をする

6. 抗伸展・抗回旋を意識した体幹トレーニングを行う

7. 矢状面以外でもトレーニングする

8. メディスンボールを投げる

9. 求心性収縮を素早く行う

10. 遊び心を大切に

やはり可動性を損なわずに確保する、というのは大切。ダイナミックウォームアップやボックスからのジャンプオフなどは2.のプライオメトリクスに当たりますから、アップとしてルーティン化しています。

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軽度プライオメトリクスは本当に重要。2018年4月25日に、生まれて初めて左下腿(ふくらはぎ)の肉離れを受傷してしまいました。→ ふくらはぎの肉離れってどんな感じ?最短復帰へ圧迫の重要性を実感した現役トレーナーの経験談!

筋肉だけでなく靭帯や腱などへの耐性を高め、足関節を過度に使いすぎてしまうタイプの人は、その動きの改善にもなります。リハビリを行ったうえで、この部分をより重視してトレーニングしていかなくては…と痛感しています。

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3、6や8、といった要素は、Eric Cresey氏が同じアメリカのS&Cコーチの先輩、Mike Boyle氏に影響を受けているんだろうなぁ、と感じるところ。

私がマスターコーチを務めているCFSC(Certified Functional Strength Coach)の中でも運動連鎖や片側性ドリルといったものは組み込まれていて、大いに同意する点です。

 

 

遊び心を忘れずに

意外と盲点だったのが、10.「遊び心」の部分でした。心身ともに健康でいるためには、長期的に運動を継続する必要があります。

楽しもう!という視点がないと、苦しいだけの作業になってしまったり、手段が目的化(趣味や自己を楽しませる目的のフルマラソン参加やリフティング記録会などはもちろんいいと思いますが)してしまいがち。

私の場合、ただ「健康維持のため」でなく仕事に直結しているので余計に悲壮感が出がちですが、どこか楽しみながら行う心の余裕を大切にしたいと気づきました。

関節の可動性といったことだけでなく、思考も柔軟に!ということですね。上記のようなことを念頭に入れて、悲壮感なく楽しみながら今の自分の能力を維持できる40代にしていきます。

 

まとめ

・加齢のプロセスに負けないようにエリック・クレーシーが提唱する10のポイントを意識しよう

・特に軽度プライオメトリクスは肉離れ予防としても重要

・「~せねば」という意識だと継続しづらい。遊び心も大切にしてトレーニングを楽しもう

 

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YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。
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