大きなくくりで言うとトレーナー。
専門業であるこの分野で、長期的に働いていくには、どんなことを意識すればいいのか。
私自身、よく自問自答しています。
40代となり職歴が18年目を迎えた私が考える、「専門性+希少性」について書いてみます。
専門性を高めるではなく、希少性を高める
ある分野で仕事を確立していく。
真っ先に頭に浮かぶ必要な要素は専門性を高めること。
必要なのは間違いありません。
しかし同時進行で考えるべきなのは、希少性を高めること。
突出した専門性を身につけるまでには、莫大な時間と労力を必要とするうえ、そのプロセスを歩む時間を「稼ぐ」ためには、即効性のある方法で商品価値を高める必要があるからです。
でも具体的に「希少性を高める」ってどんなことなのでしょうか。
社会的課題に対する複数の能力で希少性を高める
ぱっと浮かぶ希少性のイメージは同分野で誰も手を出していない方法やキャラ作りをしていく方法。
どSストレッチトレーナーとして強烈なキャラクターを確立した兼子ただしさんなどは、意図的に超個性的な髪型と見せ方を行った方。
いい例のお一人だと思います。
でも本質は「ただ目立ったもんがち!」とか「変わったことをしたら知られる!!」ということではありません。
あくまでも、世の中が求めている課題に対してアプローチをする、という大前提に則ったうえで、その解決のために複数の能力を組み合わせる、ということが大事なのだと思います。
兼子さんの例でいうと、
・「健康促進にストレッチは必要」
・「良い姿勢づくりに人は興味がある」
というニーズはしっかり押さえたうえで、「半ば強制的にストレッチを行わせるカリスマどSトレーナー」というキャラ作りを加える。
…ちょっと怖いけど、どれくらい痛いのか、変化があるのか経験してみようかな?という興味。
一番難しい、クライアントの興味を喚起し、最初の1歩目を踏み出す動機づくりを掛け算として行っているんですよね。
「ストレッチ」x「美姿勢」x「カリスマドSトレーナー」
という掛け算。これで結果的に希少性が高まったわけです。
希少性とは、社会的課題に対する複数能力の掛け算で高まる、ということでしょう。
まず個人の信用(クレジット)を高める
希少性を高めるために、まず考えるべきなのが、個人の信用(クレジット)を高める、と
いうこと。
2020年前後を生きる、私達ならではのGame Changeと言われる戦い方のルールの一番の大きなポイントだと思います。
以前は、大きく強い組織のクレジットを利用することが最も確率の高いゲームの攻略法だと考えられていました。
だからこそ、大手企業への就職という目的を持ち、皆一様に有名大学進学を意識させられていたのでしょう。
しかしSNSがこれだけ発達し、会社や企業の寿命が著しく短命となった今の時代、順番は変わってきています。
・個人のクレジットと高める
➡・結果的に自分の属する組織のクレジットが高まる
これが今のルールだと思ったほうがいいでしょう。
私自身、いろいろなお仕事をさせていただいていますが、どれも本業だと思っています。
副業ではなく「複業」をさせていただいているイメージです。これらがそれぞれいい影響を与えてくれると考えています。
ちょっと俗な表現になってしまいますが、年収を上げて、発信力を高めて個人の影響力を上げる。
結果的にオンライン上のクレジットが上がる。
個人のクレジットを高めながら、自分が関わる組織のクレジットを高める方向へ導けることをイメージして動いているんです。
個の力を高めて集団の力を得よう
昔からある言葉で、今とてもしっくりとくるものが、
「早く行くなら一人でいけ、遠くへ行くなら集団で行け」
というもの。
大好きなマンガ、「キングダム」の主人公、信はまさにこんな感じの生き方をしていますよね。
個の力を最大限高めて、大きな影響力や魅力を備えていく。
一人で突っ走っているようで、個の限界も知りつつ、チームの爆発力や化学反応を信じて、周りの協力を仰ぐ。
信のようなスケール感は全くありませんが、一専門家として自分も個の力を磨き、信頼できる戦友たちとチームでプロジェクトに挑めるような、そんなキャリアを築いていきたい。
そう思って日々過ごしています。
希少性は王道の中に生まれる
専門性だけでなく希少性を!
そんなテーマで今回のブログを書いてみましたが、当然希少性だけを高める、なんてことは不可能。
世間のニーズをしっかりと掴みつつ、課題解決ができる能力を専門分野+アルファでどんどんと開拓していくことが必要。
ある種、王道の考え方の中にこそ、希少性への道があるんでしょうね。
「はたらく」の語源は、傍にいる人を楽にする、という説があるのを知っていますか?
課題解決なんていうと肩肘張っちゃいそうですが、シンプルにいえば、こんな側にいる人たちを少し楽にしてあげる、ということ。
めちゃくちゃ良いことをして、最終的に仲間ができて豊かになる。
こんな方向に進んでいけたらいいですよね。
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YUJI HIROTA
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