コンディショニングを専門としている私。巷を賑わせるリカバリーに関する情報には敏感です。

人間にとっての最大であり不可欠なリカバリー方法は睡眠だと思っているのですが、2016-2017年にかけて睡眠に関する本も3冊ほど読みました。

新しい見地としておっと思ったのが裸足で歩くことの効用。アーシング(Earthing)と呼ぶんだそうです。

読了した「SLEEP」という本の中にも研究で明らかになってきたアーシングの効果が挙げられていましたので、シェアしますね。

 

アーシングってどんな風にいいの?

様々なストレスが生む炎症

いま病院を訪れる人の90%近くがストレスや炎症に関連する病を抱えているといわれています。ストレスに関わる炎症というのが主な病気のほとんどに大きな影響を与えているであろう、というのが通説になっているんです。

この慢性的な炎症の対処法として、地面に触れることが大きく役立つ可能性があるというのが新見解。そのアプローチこそが裸足で歩くアーシングです。

 

アーシングが持つ効果

アーシングなんて名前がつくと、何か大層なことのように感じますが、『身体の中から悪いものを追い出してくれる抗酸化作用のある電子を、大地から体内に取り入れる』ということ。

2013年に補完代替医療の専門誌『ジャーナルオブ・オルタナティブ・アンド・コンプリメンタリー・メディスン』には、

「アーシングすると赤血球の表面電荷が増え、それによって血液の粘性と凝集が低下する。アーシングは、心血管系リスクや心血管系イベントを減らすうえで、
もっとも容易でありながらもっとも重要な介入の一つだと思われる」

と発表されています。

また心臓専門医のスティーブン・シナトラ氏は

「アーシングによって炎症が軽減することは、赤外線の画像診断や血液成分と白血球の数の測定によって実証されています。

抗炎症作用が現れるのは、身体が地面に触れることで、マイナスの電荷を帯び他抗酸化物質が地面から体内に侵入し、炎症が起きている部分に存在するフリーラジカルのプラスの電荷を中和するからです。

地面から身体に電子が流れ込むのも実証されています。」

と語っています。

違う研究では、アーシングによってストレスが軽減されることも数値で表れたとのこと。被験者がアーシングをした際、副交感神経系がすぐさま活動しそれに呼応して交感神経系の活動が失速した、というデータが報告されている例を紹介していました。

 

「ああ、気持ちいい」という感覚

こういった研究が後押ししていることもありますが、まずは童心に帰り、無邪気な気持ちで裸足で歩いてみてもらいたいもの。

体のさまざまな部位に刺激を与えるポイントが凝縮されている足の裏を刺激することも、体をリセットするために役立っているのでしょうが、とにかく気持ちがいいんです。

10分ほど裸足で軽く動いていると、運動後にはプールのあとに似たような心地よいだるさを感じると思います。

科学的なデータや鋭い身体感覚がなくても、直感的に「あ、裸足って気持ちいいなぁ。これ、気分転換になるな~」と大半の人が感じるはず。

そういった感覚が出てくるようならば、動物の一種である人間としてアーシングって絶対プラスなんだと思います。

この効果や室内でも工夫次第で同じような効果を享受できる方法の詳細は、「SLEEP」という本に載っています。興味のある方は最終章チャプター21の項を読んでみてください。

 

 

感性豊かなアスリートは無意識に取り入れていることも

全くこういったことの知識はないにも関わらず、私が担当した選手の中にも、全体練習終了後スパイクも靴下も脱ぎ芝生をゆっくりと歩く、というクールダウンをルーティン化している選手がいました。

「気持ちいいし、何か疲れが抜ける感じがするんですよね~。スパイクって足が呼吸できていない感じがするじゃないですか~。」

なぜ毎回裸足になるの~?と聞くと、自然児のようなキャラクターの選手はこんな風に答えてくれました。感性豊かなアスリートである彼には、感覚的に裸足の効能が感じられていたんですね。

アーシングに関しての知識を知った後、すぐにこの選手に「お前がやっていた裸足でのクールダウン、科学的にもいいみたいだよ!」と教えてあげました(笑)。

改めて効果に驚いたアーシング体験

所属チームのプロ選手に対する午前中の定期的なスピードセッション。

夏には選手全員を裸足にさせて、軽いランニングやクールダウンのセッションを指示。私も選手たちに混ざって、ドリルや軽めのランを試しましたが、普段どれだけランニングシューズに甘えているか痛感しました。

裸足になると地面を足裏でつかまえるという動作や、衝撃をどう吸収するかを感覚的に学ぶことができる。スピードも自ずと制限されますから、ときおり行うのは効果的だなぁ~と感じました。

 

高いアーシング効果を実感

ただそれ以上に収穫だったのは、裸足で動く事で選手たちの表情や動きが柔らかく軽やかになっていったこと。

鬱対策や精神的な開放に効果があるといわれている裸足で土や芝生の上を動くアーシング。

科学的な証明というのも大切ではありますが、感覚的なものであったとしても、この方法はすごく気持ちが良くて効果があるな、と確信しました。

芝生を裸足で走り回る、というのは振り返ると10数年ぶりでした。留学時代のアメリカのだだっ広い公園でのひととき以来でしたが、本当に気持ちよくて癖になりました…。

冬が近づき頻度は減りましたが、昼休みにフィールドで行う自主トレの際には、こっそりとシューズを脱ぎクールダウンがてら裸足の感触を楽しんでいます。

 

ストレス解消や疲労回復に裸足で過ごす、というのがいいのであれば、やはり日本の今の環境を憂いてしまいますよね…

親が気兼ねなく子供たちを裸足で走り回らせられるような、そんな場所はなかなかないですから。こういう環境づくりがこれからもっと重視されるようになってほしいです。

いかがだったでしょう、アーシング。トレーナー業の方は機会があったらクールダウンとしてぜひ試してみてください!

 

まとめ

・土や芝生の上を裸足で歩くアーシングは炎症を抑える効果がある

・アーシングは抗酸化作用のある電子を、大地から体内に取り入れることができる

・小難しいことを考えなくても、体験してみると「ああ、確かに疲労回復にも良さそう」と実感できる

・子供が芝生に入るとすぐに裸足になりたがるのは本能的にその効果をしっているからかも?クールダウンにもおススメです

 

*この記事は旧ブログサイトに投稿した3回の記事をまとめて大幅にリライトしたものです。

 

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YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。









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