ブログ内でもたびたび公言しているのですが、アメリカのストレングスコーチにダン・ジョンという方がいます。

私は今まで一度もお会いしたことがないのですが、長嶋茂雄さんの次に自分の人生が終わるまでに一度直接お会いしたい人。

哲学家でもある彼の思考と生き方が私にはとっても格好良くて、勝手に心酔している人物なんです。

そんなダン・ジョン氏が10月に自身のブログを更新していました。辞書も使わずにざっくりと大意をとっただけですが、理想のジム作りに関して面白い記事があったので紹介したいと思います。

 

ダン・ジョンがおススメするホームジムのメリット

「柔らかい口調で言えればいいんだけど、商業ジムが嫌いなんだ」
ドキッとするような言葉からスタートするブログ記事。

1971年からダン氏がずっと体作りのために行ってきたのは自宅の庭にあるホームジムなんだそうです。

ジム会費と若造たちが息巻いている空間を考えると、自宅の方がいい。すぐに行けるしね。

冗談交じりにそんな風に語っています。

始めの10年はシンプルにダンベルだけ。そこからオリンピックバーが追加されたものの「小さく」始めたそう。

彼曰く、多くのジムの過ちは最初から設備を整えすぎることじゃないか、とのこと。いろいろと用意して見た目が良い魅力的な施設をつくっても、結局全部の器具を使うことはまずない。

自分のトレーニング歴を積み、本質的に「できること」が増えてから少しずつ器具を増やしていけばいい。使わなきゃ意味ないもんね、というニュアンスを哲学的に表現しています。

シンプルな種目をきっちりと継続する。その中で必要なエクササイズやものを実験するように加えていくのが醍醐味である、といった表現でホームジムのメリットを語っています。

 

ダン・ジョンが考える必要な器具

1.オリンピックバー

プレスやスクワット、デッドリフト。こういった種目を行うなら1つはマスト。

どれくらいの重量を扱うか、を考えるのも大事なこと。自宅で一人でトレーニングをするならば大抵は自分が考えるよりも少ない重量のプレートで十分のはず。

この中でダン氏はホームジムを作ると、すぐそばに高級な家のものがあるよね、というエピソードを話しています。

彼のケースはオリンピックバーのすぐ後ろに奥さんの車があった、とのこと。もしリフトにミスをしたらそのまま奥さんの車を傷つけることになる。リフトをミスすることは怖くないけど、怒る奥さんは怖い。

自然と緊張感が生まれるよね、というウィットに富んだ副産物としてのメリットを語っています。こういう表現ができるのが、彼の魅力的なところで私が大好きな点なんです。

 

2.ケトルベル

ダン氏が広めた代表エクササイズであるゴブレットスクワットや、ケトルベルならではの慣性に抗ったヒンジ動作を獲得できるケトルベルスイング。

ケトルベルでなくては得ることができない効果のエクササイズを自宅で行うには、やはり必要だよね、ということ。

 

3.TRX

トレーナーにはなじみのあるストラップ状で木や固定物にひっかけて使う自体重を利用したトレーニングツール。

空間を利用して行えるエクササイズとしては、ケトルベルとTRXがあればバリエーションを大幅に増やしてくれて重宝するよ、と述べています。

TRXに関しては4つ所有しているとのこと。両手両足に対応できれば、活用方法はぐっと広がりそうですよね。

 

4.アブローラー

私としては4番目にこれが来たのに驚きました。ジョンが強く感じているのは、全身の連動した緊張を養える点とヒンジの効果を活用できるようになる点。

ただ腹筋にフォーカスしたAKC(Anterior Kinetic Chain:全身前面の運動連鎖)エクササイズとは捉えていないんですね。

 

その他として:ディップスのできる懸垂台、スクワットラックもおススメはしていました。スクワットラックはやはり安全面や効率を考えても簡易なものであれ必要ですよね。

ちょっと意外だったのは王道のフリーウエイト器具であるベンチに関して。

ダンのホームジムにはベンチ台はない、とのこと。我々が固定概念として必要だ!と思っているほどベンチは利用しないものだよ、という記述は個人的に考えさせられました。

必要なトレーニング機器をリストアップしチームや施設に申請することも多い私。ベンチはあれば便利ですが、座ったりステップアップに使う用途はあくまでもオプション。そう考えると実際のエクササイズで絶対に使うのは、ベンチプレス系ぐらいのもの。

やっぱり胸のエクササイズはイメージとして「まずやるもの!」とインプットされてしまっているのかも知れません。気をつけないと…と反省しました。

 

自分も50代になったらホームジム作りを

アメリカに留学中は、街のスポーツ店に普通に自宅用トレーニングマシンやダンベルが日本では信じられないぐらい安い値段で陳列されており、「ああ、この国ではホームジムがあるって特別なことではないんだなぁ」と感じました。

実際に友人宅の地下室にはトレーニングルームがあったりしましたしね。

自宅内にそのスペースを設置するとなると妻から離婚届を提出される羽目になるので断念しますが(笑)、猫の額ぐらいの庭にちょっとしたホームジムセットは作りたいもの。

ブルートゥース経由でお気に入りの音楽をかけながら、思いついたらヒョイと庭に出て、軽くウォームアップをしてトレーニング。

必要最小限な自分に必要な器具に囲まれて自分の体の変化を感じつつ、身体の声を聞く作業。ただ強化するだけでなく、こんな集中した時間を持てたらプライベートな時間が更に贅沢なものになりそう。

10年後にはこんな環境を作っていけるように、働き方もコントロールしていけるといいなぁ。

まずはケトルベルとTRXぐらいから集めていこうかな~と模索中。あなたならどんなホームジムを作りたいですか?

 

まとめ

・尊敬するストレングスコーチの「ホームジム最強論」に大いに刺激を受けた

・ベンチ台は実は必須じゃない、という文章が印象的。自分にとってのスタンダードに頭を使っているのかを再考する機会に

・日本でホームジムを持つ、という文化はなかなかないもの

・洋の東西を問わずにハードトレよりも怖いものは奥さん

 

The following two tabs change content below.

YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。









記事が気にいったら以下のSNSのシェアもお願いします

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。