全ての選手やトレーナー、コーチに『真・善・be』を
所感 PR

スポーツに物申す人たちに物申したいこと

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仕事として関わっているスポーツも
いよいよインシーズン。

プロ野球も佳境を迎え、いよいよ
日本開催でのラグビーの祭典も
スタート。

またスポーツが熱くなりそうな
です。

我々を楽しませてくれるスポーツ
ですが、多少なりともお仕事とし
てスポーツに関わる者として、
でもあり状態で言いたい放題の第
3者には日々胸を痛めています。

いろんな考え方があってもいいけ
ど、最低限のマナーは守って欲し
いもの。

そんな記事を書きました。

スポーツに関わる方、これから関
わっていきたい学生に、心に留め
ておいてほしいなぁ…。

プロスポーツとアマチュアスポーツは違う

大前提としてプロスポーツとアマ
チュアスポーツは決定的に違う。

私はそう区別をつけています。

アマチュアスポーツ応援のマナー

少し前になりますが、甲子園をかけ
て決勝戦に臨んだ高校野球チーム。

4番でエースの選手の状態を考慮し
出場させなかったことが大きな話題
となりました。

そもそも抗議をしたり「~べき」
論をぶっている人が、今回の高校の
スポンサーとしてお金を払ったり、
チケット購入したりグッズを買った
りしていないわけだから、口を出す
権利なんてないです。

商売として、興行として、お客様や
ファンがいないと成り立たないプロ
スポーツとは、この点が決定的に違
んです。

強い口調で意見をするような資格は
私を含めて、ほとんどの人にはない
です。

もちろん、損得なしで心から熱くな
り、応援してくれるファンはかけが
えのないもの。

それでも高校野球の采配に納得でき
ずに学校に抗議電話をしたり、球場
内で監督を口汚く罵る。

普通に考えて、こんなことをする大
人って恥ずかしいはず。

その対応に追われる人たちや、その
様子を感じる学生たちへの影響に考
えが及べば、大の大人がそんなこと
はしませんよね?

プロスポーツにおける最低限の礼儀

プロスポーツに関しては話が別。

対価となるお金をいただいて、勝つ
ことや魅せることが大前提としてあ
プロスポーツの場合、もっと辛辣
な意見や言葉があっても仕方がない
とは思っています。

それでも、人として自重すべきであ
ろう最低限のルールは守って欲しい。

巨人から広島カープへ移籍した長野
選手をめぐるトラブル
などは、本当
に気分が悪くなるし傷つくもの。

こういった行為は厳しく処罰し、
「著名人やスポーツ選手を卑下し
て自己肯定感を高めようとする」
大人の手段として利用されるような
ことはなくしていって欲しいです。

高校野球が特別すぎる日本の文化は異常だ

今回の件で改めて感じるのが、
「特別すぎる高校野球熱」です。

自分自身、25年近く前、甲子園を
目指して強豪校へ進学し、日々ボー
ルを追いかけ続けていました。

球児たちのチャレンジを心から応援
しています。

しかし無理やり「儚い夏の夢に賭
ける純
粋な高校球児」を創り上げ
て、感
動したい症候群の人たちへ
演出過多
のドキュメントを流す
風潮。

こういったものは、私自身はもう
辟易としてしまいます。

どれだけリスクがあっても、その
後の人生のことなど考えずに仲間
のために身を削って甲子園を目指
す!

大半の高校野球ファンが、その画
を求めて応援しているのに「教
育のため」、「学生らしく」も
求める。

冷房の効いた室内で、自分の中で
熱くなる何かを感じたいからテレ
ビをつけるエンターテイメントと
してだけ、高校野球が存在してい
るわけじゃないです。

もっと、大きな視点や少し冷めた
目線で高校野球を応援する人が増
えてほしいと感じています。

【大船渡高校の例】

リアルなスポーツ現場から一定期間離れたら自制すべき

幸いアスリートレベルの違いこそ
あれど、私は18年間リアルなスポ
ーツ現場に携わることができてい
ます。

そんな私が今から自分自身に言い
聞かせていること。

それが、「リアルなスポーツ現
場から一定期間離れたら、知っ
たような口を聞くことは慎もう」
ということです。

スポーツ現場って生き物です。

同じ現場はありません。

現場に関わっているからこそ肌感
覚で感じられることの方が、
知識そのものよりも大きいです。

今、現在進行系で汗を流している
現役選手。

リアルにその選手たちをサポート
しているスタッフ。

本当に生きた声を挙げられるの
は、この人達だけです。

それなのに、元選手や元スタッフ
で実績のある人ほど、過去の感覚
から抜け出せません。

もっと酷いケースは、自分自身
の経験や当時の文化を美化しだし
たりする人も出てきます。

何かと物議を醸す発言をされる
球界の大御所の方などはもはや
「そういった発信をする」こと
が注目されていることもあり、
実はそれほど影響はないと思い
ます。

そこまで注目されなくても、
良かれと思ってただただ本質的
でない経験論で、今頑張ってい
る選手や未来を考えている人々
の足を引っ張る多くの人々こそ
問題なのではないでしょうか。

経験したことを基準にするな

上記で書いたように、2つとして
同じ現場はありません。

[aside type=”boader”]

・現場の責任者の重圧は我々の想像以上であることを忘れるな

・正解なんてない。決断者の哲学を感じたなら口を出せることなんてない

[/aside]

ここを肝に命じておくべきで
しょう。

指導者にしても、我々のような
専門職にしても、ついつい自分
が経験してきたことを「常識」
というものさしに見立てがち。

しかし経験していようがいまい
が、おかしいものはおかしい。

現場におけるベターな選択肢は
常に違う。

当たり前のように、こう考える
人がもっともっと増えるといい
なぁ…と強く感じています。

まとめ

流行り廃りに便乗した形で自分
の考えをアップする、というの
に抵抗があり、このタイミング
での投稿となりました。

日本開催でのラグビーW杯も始ま
り、スポーツ熱が高まる秋。

スポーツの持つ興奮と感動を
目一杯享受しつつ、どこかで選
手や現場に対するリスペクトを
忘れない。

そんなスポーツ愛好家が増える
ことが、ギスギスした日本全体
をもっと豊かにすると思って
います。

上手にスポーツを楽しみまし
ょう!

 

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YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。
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