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寿命を自ら縮めてる?「運動不足」は死因の16%に影響あり

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適度な睡眠を心がけ、規則正しいバランスのいい食事。これすら難しいのに週に1回以上の定期的な運動習慣を持つ成人は全体の3.3%と言われているのが日本の現状。

やれ医療費だ、超高齢社会だ、と全てを国の責任に押しつけても大きく事態は変わらない。

まずは自分でできることをコツコツとやっていくこと。

難しいけれど、そういった取り組みが成熟期を迎えた日本ではより大切なはず。

…しかし、その中でも最もハードルの高い取り組み。それが運動です。

 

運動不足は日本人の死因の16%に影響

世界的権威のある医学雑誌「LANSET」。2017年に入ってからこの雑誌の中で衝撃的な論文が発表されました。
それが世界の死因の約9%が運動不足の影響を受けているという事実。そして日本人は経済大国の中でもその比率は高く、死因の16%に影響を与えているというデータでした。

セデンタリーといわれる座りっぱなし。1日平均8~9時間と世界の中でもダントツに長い時間座っているのが日本人。
セデンタリーは喫煙習慣と同じくらい健康に悪影響を与えている、というデータも出ています。

そんな状況にも関わらず、今後も「運動を定期的にする予定がない」と答えた人は何と成人の35%にものぼっています!
スポーツ庁が調査した驚きの結果で「理由には仕事や家事が忙しいから」という理由が一位だったとのこと。

この現状で、全く運動をしていない人が健康グッズを購入したりサプリメントを摂ったりしても、優先順位が違いますよね。

 

 

シンプルに運動をする人を増やすには

私は主にアスリートスポーツに関わってきました。しかしトレーニングの専門家として、運動をする人を増やすことは一つの使命と捉えているんです。

著名人ほど大きな影響力はないものの、このブログのように情報を発信し続けること。

運動をする、というとスポーツジムに通ってバイクを漕いで…というイメージを持っている人に、もっと身近に筋力トレーニングを感じてもらうこと。

「せねばならない」運動ではなく、「楽しくて時間を忘れちゃう」本気の遊びとしての運動を一人でも多くの人に提供すること。

人ってやらないことの理由を探すものだし、まったくイメージのない人に運動の素晴らしさを伝えるのは至難の業。上記に挙げたようなこと以外に、起死回生の妙案はまったくありませんが、何より自分が楽しくごく自然に運動を楽しむこと。

半ば仕事でもある運動ですが、「何か楽しそうだしやってみようかな」と感じてもらうきっかけの一つになりたいです。

 

国レベルでは働き方を、個人レベルでは生き方を

運動不足を改善するためには。

日本国民全体としてマクロの取り組みとしては、育児を含めた働き方を変えていくことだと思います。

現在注目されている残業時間のカットに関しても、ただ短くすることは不可能。労働時間内でどれだけムダを省き、就業時間内にスパッと終わらせることが普通になるような文化の構築。

子育て真っ最中のママが追い込まれることなく、気軽にヘルパーさんに頼めたり保育所を利用できるような環境。

こういったスタンダードが上がって初めて、「少し時間の余裕も出てきたし運動したいな~」という人が増えるはず。

 

個人レベルでできるミクロな取り組みは、「30年、40年先から逆算した」生き方をしていくことではないでしょうか。

経済大国の中で、欧米諸国に比べて、仕事や家事での負担が平均的に高い日本。ストレスは常に高いはず。

それでも仕事がオフになったとたん、ただお酒を飲みに行ったりパチンコに興じたりしてしまう。忙しいのは嫌だけど、半日ポンッと予定が空くとどんな風に過ごしたりいいかわからずに、つい溜めていたドラマを観るだけで終わってしまう。

そんな行動パターンの大人が多い気がします。

これらの過ごし方が悪いといっているわけではなくて、ただ「時間を潰す」目的でやっているような惰性の行動が問題。

ある程度は体の自由が効いて、自分がしたいことをできる環境の20代から50代。そんな恵まれた時期は永遠に続かないです。

運動だけを選択しましょう!という極端なことをいうつもりはありませんが、ちょっと空いた時間で「久しぶりに動いて汗をかいてみようかな~」みたいな未来への投資を意識した行動ができるかどうか。

歳を重ねて孫を持つような年頃になったときに、「もっと若い時期に健康に気をつけていたら、こんな苦しい思いはしなかっただろうにな…」、「行きたいところに行けず、やりたいことができないなんてつらいなぁ」といった後悔がないように過ごしてもらいたいです。

 

楽しい運動を見つけつつ

ウォーキング、サイクリング、スイミング。筋トレやヨガ、ピラティス。仲間との草野球やフットサル、バレーボール。

何でもいいから、楽しくてやりたいな~と思える運動を見つけて、無邪気に走り回っていた子供のような気持ちを取り戻す時間をつくること。

少しでも多くの大人が継続的に「自然に」運動できる文化が広がっていけばいいなぁ… そのために自分には何ができるか。宿題として常に頭の中に置いておきます!

それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。

 

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YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。
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