*旧サイトにアップしたものを加筆したものです。

次女が女子サッカーに勤しんでいるおかげで、所属チームだけでなくたくさんのジュニアチームのウォーミングアップを目にする機会が増えています。

専門家ではありますが、アップの内容や時間、取り組みなどに関しては口出しをしないように心がけています。あくまでも一保護者としてそこに立っている(ように妻からも言われている)のですが、やはり気になって観察はしてしまうもの。

そんな中、特に気になるのがラダートレーニング。今コーチとして指導して下さる方々がちょうどその世代なのもあるのかもしれません。しかしサッカーではどのチームも頻繁にラダーを使ったトレーニングをしている気がします。

ボールスキルと絡めずにひたすらラダードリルを20分続けていたチームもあり、「ラダークラブみたい…」と呟いてしまいました。

 主にクイックネスの目的でラダーを使用

個人的には、ラダーはウォームアップの一環として利用する程度です。選手に説明する際にはざっくりとアジリティドリル、と伝えますが、「クイックネス」の要素を刺激する目的で行っています。

このクイックネス、定義はいろいろあると思います。私はごくシンプルに言えば「いかに素早く足を動かせるか」という神経系の伝達を高める意図でラダードリルを取り入れています。

クイックネスを高める目的でラダードリルを取り入れる前提条件に、「減速動作が正しく行える」というのが私の基準の1つにあります。減速・加速ドリルにて基礎のテクニックが構築されたと判断されて初めて導入するのが私の基本方針です。

車でいうところのギアの第一速。力学的に実際に必要なのは多方向への動きなのですが、前方、後方、側方の3面をできるだけシンプルな種目で爆発的に行うよう指導しています。あくまでも神経系への刺激が目的なので、少量で全力で行わせるのがポイントです。

気をつけたいのは、ラダードリルを多用することで足をしっかりと上げる動きをしなくなり、膝優位の動作が増えやすいこと。チョコチョコとした小さな足の動きに終始してしまうようでは本末転倒。

時折はマイクロハードルなども使って、股関節主導で足を運ぶ動きも織り交ぜるようにしましょう。

 

目的を明確にして手段として用いるのが基本

前述したサッカーのウォーミングアップで行われているラダードリルは、何となくコーディネーションドリルの一環として行っている印象。私が知らないようなバリエーションのフットワークもたくさんありましたしね。

勉強熱心なのは素晴らしいのですが、やり方のバリエーションを増やすというよりも、何のために行っているかを明確にするのが大切です。サッカーのフットワークを高めるために行うのであれば、ラダードリルは多くても5~6分程度で十分だと思います。

実際のサッカーの中で行われる切り返しや多方向への動きは、ミニグリッド内でのボールゲームの方が鍛えられるでしょうしね…。

ほぼボランティアで指導して下さっている指導者の方たちには感謝しかありませんから、批判的な気持ちはありません。

しかし有償にてトレーナーとして現場指導に携わる方には、目的を明確化して一つの手段としてラダードリルを上手に採用しましょう!そうすることで自ずと指導方法にも一貫性が出て、効果も高まりますからね。

 

 

 

The following two tabs change content below.

YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。









記事が気にいったら以下のSNSのシェアもお願いします

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。