2018年は定期的に野球の現場指導に、
スポットで立たせてもらっています。
監督や技術コーチと話している中で、
改めて実感する事。
それは「クライアントのニーズに
応えることの大切さ」です。
クライアントのニーズに応える
即時的な変化を出して表層のニーズに対応
何を当たり前のことを?と思うかも
しれません。
しかし「相手の真のニーズ」が
わかっていない専門家はことのほか、
多いのです。
今回のようにスポットで行かせて
もらう野球現場。
オープン戦を目前に控えたこの時期に、
半日を私に提供してくれてまで
現場が求めているのは「即時的な変化」。
![](https://i0.wp.com/yuji163.com/wp-content/uploads/2018/08/food_cup_yakisoba_boy.png?resize=180%2C180&ssl=1)
野球の動きとその問題点をトレーニング
やコンディショニングという手段を
使って提供する。
S&C専門家としては邪道かもしれ
ませんが、商品としての私の強みの
一つはここです。
シーズンの中の時期、チームの立ち
位置。そして各選手のチーム内での
立場や残された時間のイメージ。
これらを前もって理解したうえで、
与えられた時間でいかに即効性の
あるヒントを与えられるか。
それが今の現場では求められて
いることを強く意識しています。
![](https://i0.wp.com/yuji163.com/wp-content/uploads/2018/08/IMG_7272.jpg?resize=300%2C169&ssl=1)
我々は何を求められている商品なのか
お前の仕事は技術指導の手助け
じゃないだろ?
そういわれたら、その通り。
しかし現場が求めているのは、
「チームが強くなること、そのために
個々の選手がレベルアップする事」です。
あくまでもその手段として必要だから
トレーニングやコンディショニングの
専門家がいるのであり、回復を早めたり
ケガを予防するアスレティックトレーナーが欲しいのです。
これ、我々は意外と忘れがちです。
我々は大事な要素ではあるものの、
一つ手段なんです。
だから、まずは相手のニーズに対する
成果を出すことが大切。
この大前提を忘れてはいけません。
![](https://i0.wp.com/yuji163.com/wp-content/uploads/2018/08/syomei_onegai.png?resize=239%2C300&ssl=1)
価値を実感させてから本質的な問題解決へ
「相手のリクエスト通りにやれってこと?
それこそ方法論だし枝葉の指導だ!」
…おっしゃる通り。間違いありません。
しかし、まず目の前、近視眼的な
部分であってもチームが求める
現状打破のきっかけを作ること。
そこでチームやクライアントが
「この人がきていい方に変わってるな」
と思われる手ごたえを感じてもらう。
期待に2~3回と応えていくと、
クライアントからの信頼を
勝ち取り実績を作ることができます。
「ああ、この人に任せれば、チームが
いい方に行くのは間違いない。この人なら間違いないな」
その状況を作って初めて、本質的な
長期的視点での強化や教育ができる
チャンスを得られるのです。
少なくとも、私が関わってきた日本の
スポーツ現場の現状では、このパターン
がもっとも多いのは間違いありません。
![](https://i0.wp.com/yuji163.com/wp-content/uploads/2018/08/friends-1027840_640.jpg?resize=300%2C300&ssl=1)
トレーナー業にも必要なマーケティングの知識
トレーナー派遣会社を介したり、紹介を
していただき年間契約の仕事をポンっと
いただく。
こんなパターンもありますが、キャリア
の初期にこそ有効なパターン。
契約社会に生きるトレーナーの王道では
ないと思っています。
難しいタスクではありますが、まず
短期的且つ即自的な効果を感じてもらい
「お、この人材はいい商品だな」
と信頼される。
(人件費は最も大きなコストの一つ)、
この品質ならば半年や1年単位で購入しようかな…?[/aside]
この状況を作れて初めて、スポーツ
現場という「椅子の少ない業界」で
報酬という対価を伴っての新規契約
を受注できるのだと思います。
![](https://i0.wp.com/yuji163.com/wp-content/uploads/2018/08/keiyaku_keiyakusyo.png?resize=300%2C196&ssl=1)
遠くの北極星を見て足元を照らせ
今、自分に足りない要素として一生懸命
マーケティングも勉強しています。
少しずつマーケティングの概念を腹落ち
させていく中で感じるのは、トレーナー
業界こそマーケティングを学ぶべきだ、
という思い。
起業家やアンドレプレナーに必要と
される考え方、
「遠くの北極星(理想)を見て、足元を
照らせ(目の前の現実を解決する)」
はトレーナー業にも100%当てはまります。
ビジョンがあるのは当たり前。
利他の心でそのビジョンを成し
遂げるには、まず一商品として市場の
ニーズを知り相手の期待値を超える
ソリューションを提供することです。
こういった意識なしでは今後、我々の
業界で生き残っていくことは難しいでしょう。
私自身、常に危機感を持っています。
そんな意識で、仕事をしている自分だから
こそ、同世代以下のトレーナーからの
ニーズがあるのではないか。
そう考えて、月1回のペースでトレーナー
業向けの「食べていくための戦略」を
テーマにしたセミナーを行っているんです。
ズームインとズームアウト。
理想と現実のバランスをうまく取りつつ、
人の役に立つ生きた商品になっていきましょう!
![](https://i0.wp.com/yuji163.com/wp-content/uploads/2018/08/0521stretch.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
まとめ
・自分という商品に対するクライアントのニーズを徹底的に考えよう
・本質的な変化を生み出すチャンスを得るために、即時的変化を見せる必要がある
・独立独歩で食べていこうと考えるならば、マーケティングの知識は今後必須
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YUJI HIROTA
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