だいぶ歴史を感じる、現在所属しているラグビーチームのウエイト場。トレーニングアイテムの寿命はだいたい同じぐらいのタイミングでやってきます。

一年ほど前にも立て続けに46㎏と50㎏のダンベル、それぞれペアのうち1つが壊れてしまいました。その下の重量は42㎏、上は56㎏でその差14㎏。プレス系などで2つ同時に使う際にこの重量差では不便なので、相見積もりを提出し素早く購入していただきました。

そのやり取りの中でふと疑問に思ったのは、何でDumb-bellっていうんだろう?ということ。DBワンハンドロー、なんていう風に省略して書いているけれど、そもそもDumbって何?と聞かれると答えられなかったんですよね。

 

だから「鉄アレイ」って言葉もあるんだ!

そんな疑問を解消してくれたのが、NSCAジャパンのストレングス&コンディショニングジャーナル機関誌の巻末に掲載されているコラム。

その中で、「最近は言葉自体をあまり聞かなくなったかもしれませんが、『鉄アレイ』って言葉をご存知ですか?」という問いかけがありました。

おお、なんと懐かしい響き!!

まるで、ペガサス流星拳やポケベル、ぶら下がり健康法やテキサスヒットという言葉を聞いたような新鮮さ。

高校生ぐらいの時にはよく「5㎏の鉄アレイ取って!」とかウエイトのとき言ってたよな~、と記憶がよみがえってきました。

あのシルバーとかで丸くなっている一体型のダンベルのことでしょ?下の図の左みたいなやつ。

…そんな風に心の中で勝手に返事をしつつ読み進めると何と!

驚きの記述が。

ストレングス&コンディショニングジャーナル2016年8・9月号P78より転載
「中世期に鈴の形をしたウエイトが紹介された。やがて鈴についている舌(ぜつ:金属でできていてそれが周囲にあたり音をだすもの)が取り除かれ、これに”dumb-bell”とうまい名前を付けた。”dumb”とは『唖』のこと。つまり、ダンベルは「亜鈴:アレイ」、音のしない鈴のことなのである。」

何とDumb bellを訳したものがアレイ!鉄アレイ=ダンベルだったわけです。

 

 

アレイって響きからヨーロッパのどこかの国から来た言葉なのだとばかり思っていました。まさか亜鈴とは。鈴みたいなもの、ってことですよね…。

生まれてから今まで数え切れないほど、いろいろなダンベルを手にしてトレーニングに励んできましたが、こんな言葉の由来も知らなかったことを反省。そして「ダンベル=鉄アレイ」を教えてくれた、NSCAジャパン機関誌のコラムに感謝した次第です。

 

後日談

このエピソードを旧サイトにアップした後。兵庫にある施設にてマスターコーチを務めるCFSC(認定ファンクショナルストレングスコーチ)の講習会がありました。

施設自体は休館日。そのタイミングで講習会を行うため、朝早めに入り準備をしていました。他の団体の勉強会もスタジオ横で行われていたんですね。インストラクター系の方々の中、私よりも少し年配の方も数名いらっしゃいました。

その中の一人の女性が「あら、変わった形の鉄アレイね~。」とにこやかに声をかけてくださいました。

「あ、そうなんですよ~。これ、ケトルベルって今呼ぶんですけど、要は取っ手のついた鉄アレイですよね~」

顔色一つ変えずにサラっと答えられた自分に対して、「ああ、伊達に年取ってきてないな」とちょっとした自信を得られたそんな出来事でした。

そのうえで「確かにケトルベルのほうがより『鈴っぽい』かも!」と妙に納得してしまいましたとさ。

 

まとめ

・言葉の由来を知るのってイメージに奥行きを与えてくれるから素敵

・Dumb-bell=鉄亜鈴

・今まで見たことのないちょっと違う形の鉄亜鈴=ケトルベル

 

 

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YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。









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