私が本格的にウエイトトレーニング
を始めて25年ほどが経過。
持病の右膝によって、以前ほど自分
を追い込むトレーニングはできませ
んが、筋力トレーニングをするうえ
で役立つちょっとした技術ってたく
さんあるもの。
今回はその中でも、重量物の握り方
に関して紹介したいと思います。
![](https://i0.wp.com/yuji163.com/wp-content/uploads/2019/02/DSCN3123.jpg?resize=247%2C185&ssl=1)
プル系動作でオススメのサムレスグリップ
筋力トレーニングに慣れてきた
ら、覚えておいて損のない握り
方が「サムレスグリップ」です。
名前の通り、バーやダンベルに
親指を引っ掛けずに4本の指に
そのまま添える握り方。
![](https://i0.wp.com/yuji163.com/wp-content/uploads/2019/02/DSCN3119.jpg?resize=247%2C185&ssl=1)
初級者以上はサムレスグリップを覚えよう
サムレスグリップの使い分けを教え
てくださったのは、日大鶴ヶ丘高
校野球部時代、オフ期に派遣で来
てくれていたトレーナー(今でい
うストレングス&コンディショニ
ングコーチ)の小坂井さんという
方だったと記憶しています。
ダンベルワンハンドローやロウ
ロー、ラットプルダウンなど。
![](https://i0.wp.com/yuji163.com/wp-content/uploads/2019/02/soldier-917922_640.jpg?resize=300%2C188&ssl=1)
代表的なプル種目の際、私は無意
識にサムレスグリップで行ってい
ます。
前腕に極力負担をかけずに「フッ
クにダンベルをひっかけている
ような感覚で」引き込めるのです。
初心者や初級者ほど負荷となる
バーベルやダンベルを「手首を
使って巻き込み」がち。
ベンチプレスなども早めにサムレ
スグリップに慣らしていけば、
自体重チャレンジの前に多くの男
性が陥る手首痛のリスクを回避す
ることができます。
ただし、手首を使うことでウエイト
を落としてしまうリスクがあるの
で、安全面には気を付けて早めに
サムレスグリップを導入していけ
ればいいと思います。
![](https://i0.wp.com/yuji163.com/wp-content/uploads/2019/02/man-81725_640.jpg?resize=300%2C200&ssl=1)
同じ効果を感じるケトルベル
感覚的なものですが、末端に負担
をかけずに負荷を持つ、という点
からするとショルダープレスや
ターキッシュゲットアップのフィ
ニッシュでオーバーヘッド動作を
行う際の指の使い方。
ケトルベルを使用した際の
「親指をひっかける」感覚。
これもサムレスグリップ同様に、
直に効かせたい筋肉へ刺激を与え
ることができる気がします。
![](https://i0.wp.com/yuji163.com/wp-content/uploads/2019/02/renegade-rows-2054864_640.jpg?resize=300%2C235&ssl=1)
補助アイテムの効果と弊害
サムレスグリップやケトルベル。
同様の効果を見込めるものに、
リストストラップなどがあり
ますよね。
![](https://i0.wp.com/yuji163.com/wp-content/uploads/2019/02/weights-79587_640.jpg?resize=263%2C191&ssl=1)
中級者以上で気をつけたいのが、
トレーニングの目的によっては
握力を極力使わずに鍛えること
がマイナスになることもあると
いうこと。
ラグビー選手のフォワードなど
にとっては、力発揮には必ずと
いっていいほど、「把持力」が
関わるもの。
高重量や高回数のウエイト種目
であっても、彼らには必ず自分
の握力のみでウエイトトレーニ
ングを実施するように、指導し
ています。
ウエイトトレーニングで、い
つもリストストラップやパワー
リストといった補助アイテムを
使うことは、最大重量でもない
のにいつもウエイトベルトを使
わないと腰痛が出てしまう選手
と同じようなもの。
道具の助けを使わないと、クリ
アできない重量を持っても、
パフォーマンスアップにはつな
がりませんよね。
目的によって、グリップの選択
やアイテムの利用は変わってく
るわけです。
![](https://i0.wp.com/yuji163.com/wp-content/uploads/2019/02/network-1989146_640.png?resize=257%2C171&ssl=1)
まとめ
リストストラップとは逆に、握力
へのストレスを狙ったファットグ
リップなど、グリッピングのスタ
イルや太さを調節。
狙った目的に対する適切な手段
として、より効果的にトレーニ
ングしていく工夫は大切。
負担のかからない握り方や、自分
の目的に応じたアイテムの活用を
工夫していきましょう。
![](https://i0.wp.com/yuji163.com/wp-content/uploads/2019/02/IMG_7267.jpg?resize=248%2C186&ssl=1)
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YUJI HIROTA
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