真夏の暑さの代名詞、熱中症。実は地方によっては、4~5月は一年を通して4熱中症の最も多い時期。特にスポーツに関わる選手や保護者、コーチは熱中症対策を知っておくべきです。
アスリートスポーツに携わって17年目となるコンディショニングコーチが、わかりやすい動画や熱中症対策のおすすめグッズなどを紹介しますね。
熱中症について改めて知ろう
わかりやすい動画で熱中症の怖さを再確認
タチリュウコンディショニングジム習志野本店の出口トレーナーが、わかりやすい動画を紹介してくれました。URLから見ると日本語字幕が出ますので、4分弱の熱中症に関する動画をご覧ください。
この動画、わかりやすくていいですよね。
熱中症が臓器に与えるダメージまで、しっかりとイメージができます。
熱中症のメカニズム
動画を補足する形でもう少し熱中症のメカニズムを書きます。高温な環境が原因となって発生する障害を総称して熱中症といいます。
通常、スポーツなどの運動をすると筋肉などから熱が発生し体温が上昇。
激しい運動中に身体から発生する熱の量は、安静にしている時の10倍以上になるといわれています。
体温の上昇に伴い皮膚の血管が広がることで、そこを流れる血液の量も当然増えます。
汗が出て、余分な熱を身体の外に放散させる。
こういった体のしくみによって、体温はほぼ一定の範囲内に保たれているわけです。
しかし高温の環境下では、これらの仕組みが正常に働かなくなることがあります。
大量に汗が出ているのに水分を補給しないでいると、体は脱水状態に。体内を循環する血液の量は減り、熱の放散が逆に減ってしまったりする。
この状態が熱中症です。
熱中症は、気温・湿度の高い日であればいつでも起こりやすく、毎年死亡事故が報告されているもの。
他のスポーツ傷害などとは違って、予防できる症状。現場で働くトレーナー業の人間は軽い頭痛や吐き気などの症状が選手に起きていないか、注意深く見ておく必要があります。
便利な暑さ指数メールを活用しよう
熱中症予防の指標となるのが「暑さ指数」という環境省から発表される情報。
「暑さ指数」は、気温や湿度、それに直射日光や路面から照り返す光がどのくらい当たるかなどのデータをもとに環境省が算出。
そのデータを熱中症予防の指標としてホームページで公開しています。
この情報に関して、ホームページで利用登録をするとメールで情報を受け取る事ができます。そのURLがコチラ→http://www.wbgt.env.go.jp/mail_service.php
予想値と実際の値、どちらとも知ることができます。
登録画面にて必要な項目を記入し、登録したメール宛の確認URLをクリックすると本登録が完了。その年の9月末まで、メール配信が続くというとても便利な代物です。
私の場合、一日一回の予想値は朝7時にメール配信してもらうように設定しました。
これならその日の屋外でのトレーニングに対する環境因子として、常に頭の中に入れつつ練習プログラムを調整していくことができますよね。
国レベルでサポートしてくれるサービス。この恩恵を受けない手はないです。興味がある方はメール登録してみてはいかがでしょうか。
湿度が運動強度に与える影響
まるでプールの中で動いているような、まとわりつくような湿度。初夏にそんな状況になるのはこれからすぐのことでしょう。
湿度は40~60%ぐらいが適切といわれています。実際に2018年の春キャンプでも湿度の値はこのぐらいでした。湿度が80%以上になってくると、運動強度にも大きく影響を与えてきます。
3月末からコンスタントに練習を重ねている選手達ですが、急激に上昇した湿度に対する適応はまだできていない状態。熱中症なども気温がそれほど高くならなくても、湿度が高い場合は発生します。
暑熱馴化(しょねつじゅんか)と言われる、徐々に身体を暑さに慣れさせることを意識的に行うことはS&Cにとって大切。日中練習となる土曜日に、暑さに慣れていけるような練習構成を今から用意しているところです。
こちらもご覧ください→裸足になると疲れが抜けやすくなる!アーシング効果のまとめ記事
ブログを見ている皆さんにとっても暑熱馴化は重要です。暑いからといってじっとしすぎているのは良くありません。
室内でのストレッチや半身浴、可能であればジムのようなところでのエアロバイクなども利用して、適度な汗をかくようにしましょう。
その際のこまめな水分補給は忘れずに。体が適応してくればだいぶこの暑さにも慣れて、普段通りのペースで生活できるはず。
これから体がきつくなる時期ですが、気持ちは元気に頑張っていきましょう。
熱中症対策としてのおすすめグッズ
子供をグラウンドや体育館に送り出す親や保護者、選手を預かるコーチにとっては熱中症対策としてのグッズも気になりますよね。
私が実際に使用していたり、現場で役に立つな~と思ったものをご紹介します。
1.アラームが自動作動!熱中症モニター
この記事の中でも暑さ指数メールの登録をお勧めしましたが、実際の現場で指導していると、
リアルな温度や湿度ってつい軽視しがち。
このアラームを利用しておけば、熱中症指数が高まった場合、自動でアラームが知らせてくれます。
体育館スポーツでは特に重宝する「熱中症モニター」。小さくてコンパクトなので持ち運びにも便利です!
2.正しい水分補給が可能!塩むぎ茶
こまめな水分補給は熱中症対策の基本。しかし水分として体内にきちんと入っていく飲料って
少ないですよね。水以外であれば、コストパフォーマンスがよく最もおすすめなのは麦茶。
その中でも、少し塩分を含んだ山本漢方製薬の「塩むぎ茶」は味も飲みやすくて、
気に入ってます。
家用と兼ねて夏場は特に大活躍するはず。
3.ちょっと頭痛い・・・?飲む点滴「アクアソリタ」
早めの水分補給でも運動強度によって、とても追いつかない日もありますよね。
あれ、熱中症になりかかっているかも・・・ そんなときにはスポーツドリンクや
塩むぎ茶では追いつきません。
飲む点滴、経口補水液で水分補給をしましょう。
数ある経口補水液の中でも、味の素の「アクアソリタ」は成分バランスがよく
りんご味も自然でおいしいです。
4.かぶると全然違う!Airpeakの帽子
2017年に購入した熱中症対策で個人的にベストヒットだったのがこれ。
通気性がものすごくいい、ジョガーには必須のエアピークという帽子です。
帽子のひさしの部分に隙間があり、これが抜群の通気性を生んでいます。
つばの部分の角度も計算されていて、形そのものも格好いい。
そして「よ~く見ると」ユニークなキャップになっていて、
周りの人とかぶることはまずありません!
私の鉄板スタイルである、キャップの上からサングラスをかける
のもストレスなくできます。使ってみると感動しますよ~!
5.アンダーウェアで着ると差は歴然!オンヨネのメッシュシャツ
感動するレベル、といえばONYONEのハイグレータメッシュも双璧。
一枚で着用するとスケスケで、一昔前の郷ひろみさんみたいになってしまいます(笑)。
下着として一枚挟むことで、Tシャツを一枚で着るよりも涼しく感じるシャツ。
速攻で乾き、洗濯しても取り出した瞬間に着られるレベル。
他のONYONE商品に比べると少し小さめ。
購入するのであれば、1サイズ上がいいでしょう。
・・・スポーツ現場ならではの5つのグッズをおすすめしました。
上手に活用しつつも、やっぱり大切なのは正しい知識。
トレーナー関連、指導者の方はこちらの記事もチェックしてみてください。
アイシング、最大心拍数、経口補水液・・・トレーナーが知っておくべき最新コンディショニング情報!
くれぐれも無理をさせることなく、安全にスポーツを楽しみましょうね!
まとめ
・熱中症を疑ったら直腸検温を!40度以上ならすぐに救急車を呼び38.9度以下になるまで体を冷やすこと
・暑さ指数メールに登録すると便利
・暑熱馴化(しょねつじゅんか)を心がけよう
・おすすめ5選を参考に上手にグッズを活用しよう
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YUJI HIROTA
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