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インターネットに書けるものは玄関の外に貼っても大丈夫なものだけ!「11歳からの正しく怖がるインターネット」を読んで

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SNS全盛期の今。インターネット
活用しない、という選択肢を
すること
自体がリスク。

私は一貫して、この主張をしています。

しかし若い世代のトレーナー陣
からは、
「思いもよらない批判や炎上が
怖くて、
なかなか情報発信に踏み
切れない」
という声も、意外なほど多いんです。

したほうがいいけど、漠然と
ネットの不安が拭えない。

そんな人に読んでもらいたい
のが、「11歳からの正しく怖が
るインター
ネット」という本です。

「11歳からの正しく怖がるインターネット」を読んで

この本は、フェイスブックで評判
になっていて、興味をもったのが
きっかけ。

自分自身は、リスクを理解し、
覚悟を持った
上で、自分の名前と
顔を出して
情報発信をしています。

ただ二人の年頃の娘を持つ親と
して、子どもたちにきちんと、

「どうして知らない人と安易な
つながりを作るのが危険で、
個人情報や位置情報を無自覚に
周知するのが、なぜ怖いこと
なのか

ここを説明できる自信がなかった
んですよね。

やはり親がきちんとインターネット
の利点やリスクを理解した上で、
子どもたちに話をしていかないと、
ネットやSNSの正しいリテラシーを
彼女たちが学ぶことは難しいはず。

そう考えて、この本の購入を決めた
のでした。

 

妻とともに学ぶために

結論を言うと、本当にわかりやすく
イメージの湧く良本でした。

本の中で、著者の小木さんは、1つ
の明確な基準を教えてくれます。

それが、
「SNSに書けるものは、玄関の外に
貼って問題ないものだ」
というもの。

どれだけ匿名で呟いたとしても、
酷い中傷や炎上するような内容を
書き、発信者を特定しようという
人が増えれば。

ほぼ100%、わずか数時間という
レベルで判明してしまう。

ネットの炎上の恐ろしさ、拡散の
信じられないスピードを実際に
起こった事例を基にして、とても
わかりやすく説明していました。

ああ、こんな風に伝えることが
できれば、子どもたちも慎重に
SNSと向き合ってくれるだろう。

そう感じて、すぐに妻にも
読んでみるよう勧めたのでした。

 

長女・次女に勧めてみて

私は仕事柄、インターネットを使う
機会がありますが、そもそも我々、
「団塊ジュニア世代」はネット社会
の変化の真っ只中で育ったわけです。

小学校の頃は黒電話がまだまだ普通。

徐々にダイヤル式からプッシュホン
へと移り、電話中に他の人から連絡
が入ったのを知らせる、
「キャッチ機能」にもちょっと感動
したものでした。

ハンズフリー対応の子機が生まれ、
ポケベルを介して、PHS、そして
携帯電話へ。

パソコンなどもプログラム言語を
入力しての起動やシャットダウン
が必要なWindows3.1が最初のOS。

Windows95から、格段にパソコン
は身近なものになりましたが、
ネット社会のリテラシーなんても
のが
確立されていない、開拓期を
過ごしてきた世代です。

本当の意味でのインターネットの
恐ろしさを理解しているとは
いえないわけです。

この本を読んだ率直な感想を、
家族団らんの夜ご飯で妻と伝える
と、ごく自然な形で二人の娘たち
も興味を持った様子。

結果的に家族全員が、この本を
読むこととなりました。

わかりやすいながらも、衝撃的な
内容に、子どもたちは少なからず
ショックを受けたようでした。

 

次女は読書感想文のテーマ本に

2018年に中学生となった次女は、
この夏の読書感想文用の題材に、
この本を選びました。

彼女自身は、現在所属している
サッカーチーム内で経験した、
「LINEバトン」という流行りの
遊びに参加した際に、本の中で
書かれている内容と似た感覚を
覚えたことがあったそうです。

LINEバトンは、10~20の質問に
答えて、最後に自分の友達を
何名か指名。お互いの理解を
深める、という至って健全な
遊び。

ただ内容が恋愛をテーマに
した場合など、やはり刺激的な
質問もあったとのこと。

指名されたから答えなきゃ。
…でもいろいろな人に読まれる
のは怖いなぁ。

そう思って「友達限定」という
制限をかけて、答えた次女。

その数日後、自分の答えた内容
ではないものの、仲のいい友達
から、
「ねぇねぇ、●●ちゃんのLINE、
見て!」
とプライベートな内容のものを
見せられたとのこと。

その内容は、友達限定の制限が
かけてあったものの、その友達
によって、悪気なく「スクショ」
(画面そのものを撮影する方法)
されていたんですね。

 

「ああ、自分がどれだけ範囲を
限定して情報を外に出さないよう
にしても、スクショされちゃった
ら、全然意味がないんだ…」

リアルにそう感じて、無邪気に
友達にタグ付けされた自分の画像
などをアップされることが、
怖くなった。

そんな風に話してくれました。

 

子どもたちが腹落ちする理解を

どれだけ口を酸っぱくして、
リスクのないSNSの利用方法を
強調したり、スマホの使用方法や
利用時間を制限しても。

生まれたときから、身近にインター
ネットがある次世代の平成10年
以降生まれの子どもたち。

日進月歩のスピードで進化する
ネット関連のデバイスの機能を
使いこなす技術は、絶対に我々は
敵いません。

あの手この手で抜け道を探すで
しょうし、そもそも
「親は何を心配して、
具体的にどんなリスクがあるのか」
を子どもたちが腹落ちしていない
限り、決して納得しないはず。

親も子供もしっかりとITリテラシー
を学んだ上で、フェアに話し合う。

そうすることで初めて、スマホの
使い方を始めとしたネットに関する
「ホームルール」を作っていける
のだと思います。

まとめ

全国で多くの講演をしている
だけあって、まるでライブの
お話を聞いているように、
ストレスなく、SNSのリスクや
付き合い方を学ぶことができる、
この本。

子供がいない方であっても、
SNSの持つ本質を知る入門書と
して、とてもわかりやすいもの。

前述したように、ブログやSNSで
情報発信し、自分の存在を知って
もらいたいけど、やっぱりネット
って怖い…

そんな思いで踏ん切りがつかない
トレーナー業の方にも超オススメ。

ぜひチェックしてみてはいかが
でしょうか。

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YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。
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