久しぶりのブログ更新。今回は「大人の全力外遊び力が子供を豊かにするよ」というトピックを書いていきます。ぜひ気楽にお読みいただければ嬉しいです!
娘が友達と外遊びしようとしたときのエピソード
我が家には2人の娘がいます。気がつけば既に、長女が高校生3年生、次女が高校1年生になりましたが、長女が小学6年生だった時に女の子のお友達2人を連れて我が家に遊びにきとときのエピソードです。
その日はたまたまオフで私は家にいたんですね。外で何か遊びたい!という話をしてたのですが、彼女たちには全然遊びのネタがないんです。
「もう2人ぐらい呼んで缶蹴りでもやったら?」と言ったら、衝撃の事実が。
何とその3人、誰も缶蹴りを知らなかったんです!昭和生まれの私としてはもう缶蹴りを知らないなんて信じられないわけで…
このブログを読んでくださっている方の中にも、もしかしたら缶蹴りを知らない方もいるかもしれませんね。…ジェネレーションギャップでしかありませんが、一応ルール説明をしましょう。
ルールは、飲み終えた缶を立てて置きます。鬼になった人は、それを片足で倒さないように足を乗せます。ここからかくれんぼに近いんですが、鬼以外の人達は周りに逃げていきます。
ある程度範囲を決めて、その範囲の中に隠れたりします。
鬼は隠れている誰かを見つけたら、例えば「○○みっけ」のような感じで見つけた人の名前を呼んで、缶の上に足を置きながら誰を見つけたかを指名します。そう言われた人は鬼に捕まって、鬼と手を繋がないといけないというルールです。
缶蹴りには、かくれんぼ+駆け引きの要素があって面白いんですよね。やったことないって言うから「じゃあ、友達あと2人くらい呼べ!パパが一緒に遊んであげるから」という事になり…。
小学6年生の女の子たちですからね。その時は、正直友達も娘も喜んでなかったんですけど、いてもたってもいられなくなっちゃいました。
慣れてからはダークルール連発で
始めてからちょっと慣れたころからは、私が率先してダークルールの連発でした。
昭和世代が絶対にやる裏技みたいなのが1通りあるじゃないですか。鬼は大体みんなが隠れる間に、30〜60秒ぐらい数を数えるんですが、目をつぶってしゃがんで、下を向いて缶の前に立つんですね。
1.真後ろに立つ
最初のダークルールは、よくある鬼の真後ろに静かに立っているやつです。「30数えたらね!」と言って、「28 … 29 … 30!」で立ち上がって、鬼がぱっと目を開けた瞬間に缶を蹴るという卑劣な技。
2.全員で突っ込む
その他には子供たちと打ち合わせをして、鬼が逆を向いている間に一気に全員で縦一列に並んで、缶に向かって全員で猛ダッシュするとか。ルールは缶を蹴ればいいので、5人くらい縦に並んで結構突っ込んでくると、鬼が全員の名前を言うのに間に合わないんですよ。「〇〇、〇〇、…あぁー」みたいになります。
3.物投げて缶を倒す
あとは、遠目から鬼が探している逆サイドに隠れている人が、缶に向かって何か危なくない程度のゴムボールを投げて缶を倒す。缶が倒れると、鬼もこの時点で1回負けというか解散になるので、もう一度鬼をやらなきゃいけないことになります。
4.服の交換
その後服を交換して、交換した子の服が見えるようにして「〇〇ちゃんみっけ!」「違いましたパパでした」みたいな着替え裏技を。
5.室内から飛び出す
極めつけは、我が家の室内に隠れまして、逆サイドに鬼が探しに行っている間に、家の中から飛び出してものすごく僅差でしたが、スライディングまでして蹴る。怪我をしながら汗だくです。反則まみれでした。
クリエイティビティと全力と社会性と
一つの反則っぽい仕掛けをやる毎に、この反則なしにしようぜとどんどん消えてはいくんですが、全部経験させたくて1通の裏技をやりました。大人気ないですし、単純に楽しいから全力でやっていた部分もあったんですが、それなりに目的はありました。
まずオトナが全力で遊ぶ姿を見せよう
まず、大人が心の底から全力で遊んでいると言う姿を見ないと、小さい時はまだしも、少し年頃が小学校中学年から高学年になってきた子供たちというのは、なかなか素直に安心して心を解放できないという点がありますよね。
子供は親の鏡だったりしますので、大人が付き合いでしぶしぶやっていたり、逆に遊びなさいと言って大人が背中を向けてスマホをいじいていたりしても、子供たちは遊び方も知らないし、楽しめるわけがないんです。
外遊びならではのクリエイティビティ体験を
スマホで動画を見たり、ゲームをするというのも、楽しいんですよ。我々も幼少期になかっただけで、スマホがあったら絶対そういう遊びもしているはずです。でも外遊びはそんな類の遊びとは違うクリエイティブな楽しさがあるじゃないですか。そういう楽しさをまず体験してほしいなと思ったんですね。
今の子供たちは遊び方が違うとか、ゲームばっかりしているとか、体を使わないって言う親御さんや指導者も結構いらっしゃいます。でも私から言わせると「やったことないから知らないしできないよね」という話です。
ドッチボールもそんなもんです。学校でやって楽しかったよ~となったら、勝手に休み時間とかにやり始めるものなんです。楽しさに気づいたら、それを子供たち同士でもやろうとするのが子供の良いところ。
まずは教えてあげる。しかもそれを「こうやってやるんだぞ」と競技スポーツみたいに教えるのではなくて、楽しさを共有してあげるっていうのが大事なんじゃないかなと思ったりしたわけです。
さまざまな世代の子が混ざることで社会性を学べる
そんな感じで缶蹴りを30分ぐらいやると、当時は近所に同世代の子供が結構いたので、男の子なんかチラチラ見て声かけてくるんですよ。
「何してるの?何の遊びしてるの?入れて」
正直顔は見たことあるけれど、名前も知らない子ばかりなんですが、「そうか!いいぞいいぞ」なんて言って。
7人8人ぐらいだと缶蹴りはより楽しくなりますよね。また盛り上がってきて、だんだんみんなテンション上がってきたら遠目に見てる子とかも出てきたので、こっちからも声かけたりして「やりたいの?入る?」なんて言って。
現在アラフィフ、アラフォーぐらいの世代の小学校、中学校の時はそんな感じだったりしましたよね。
その中には弟とか妹連れている子もいるので、3歳やら5歳だと正直できないわけです。でもその子供たちを外すのではなくて、なんとなく「鬼は見つけても捕まえないであげて」とか「半分の距離でできたら蹴ったことと同じね」なんて言ってあげて、なんとなく折り合いのつく特別ルールを我々の世代では、作っていたんです。
つかまっても捕まったことにならないとか、みんなで楽しめるようにそういうルールを作ったりする。そんな遊びの中にも、社会に出てからの本質があったりするんですよね。
自分が親の立場になってみて思うことは、勉強やしつけは本当に大切だってこと。しかしそれらを本質的に見つけられる子供たちにしたいなぁと思うんであれば、まずはやはり必死になって、子供たちと全力で遊ぶことが大事なのじゃないでしょうか。
まとめ
日本においては、まだまだお母様の方が生活の主婦として、家庭を守って家にいる方が圧倒的に多いはず。たまにしか子どもたちと遊べないお父さんこそがんばっていただきたいです。体力的にちょっとゼイゼイ言ったり、あまり動けなくてもいいんです。
自分が楽しかったなという思い出がある遊びを教えてあげて、一緒に子供たちと全力で遊んでいただきたいなと思います。我々自身も童心に戻って、やり始めるとテンション上がってくるんです。そんなことも経験できるので一石二鳥だと思います。ぜひ!
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YUJI HIROTA
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