ブログでいろいろな情報発信をして
いる私。
コツコツとムラなくインプットを
していく継続力こそあるものの、
実際は怠け者で超マイペース。
強いられたり急かされたりが
大嫌いで、ともすると自分に甘
くなりがち。
そんな自分が、ごく自然に背筋
が伸びて気が引き締まる、超
効果的なイメージ法があります。
今回は「心の目で見る現役タイ
マー」というお話です。
グラウンドに立つ選手の頭の上に
は常に「現役タイマー」がつい
ている、というイメージ。
私が自分より若いS&C(ストレ
ングス&コンディショニング)
専門家によく言う話です。
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30歳のプロ野球選手。彼の頭の上には「1年と11ヶ月25日」と書かれたタイマーが。
コンディショニングコーチとして私が関わり、3ヶ月が経過したある日。
彼の頭の上のタイマーにふと目をやると、「1年2ヶ月15日」と大幅に目減りした数字が。
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…ゾッとしてガバっとベッドか
ら起き上がる。
20代後半。私がプロスポーツ現場
に関わって数年経ったときに、
実際に見た夢はこんな内容でした。
めちゃくちゃ怖いけど、よくよく
考えたら、目に見えないだけで、
実際にこんな結果にしている可能
性があるわけです。
ブログ内でもたびたび紹介してい
ますが、私が尊敬するストレング
スコーチのダン・ジョン氏は、
「Time will magnify all
errors & omissions」
という言葉を述べています。
全ての間違いや怠惰は時間の経過
と共にどんどん拡大化していく。
気がついたときには取り返しがつ
かないぐらい、大きくなっている
よ~…という怖い訓示です。
決定的に見過ごしている根本的
な問題はないか。
微差が大差につながっている
「だらしなさ」が散見してい
ないか。
自問自答していかないと
怖いですよね。
この1日、この1時間。
1分単位で実感するほどのリア
ルさは正直持てませんが、いつ
も「自分はこの選手のタイマー
を伸ばすことができる商品か」
を自問自答して、グラウンドや
ジムに立つようにしています。
だらしなさはダメですが、目的
によっては「いい加減」は必要
だったりもしますから、極端に
不安になることはありません。
ただ腹をくくって、自分の決定
や方法に「覚悟をする」ことが
必要でしょう。
覚悟を持つ。抽象的で難しく
聞こえるかも知れません。
しかし「スポーツ現場に立つト
レーナー業の自分」にも有限の
タイマーがあると考えたらどう
でしょう。
今後の計画、1週間のイメージ、
今日のセッション。
抜け落ちた何かに気が付かない
うちに、大幅に自分の頭の上の
タイマーが目減りしているとし
たら。
…自分が持ちうる選択肢の中で
最も悔いが残らず、責任を持て
る決断をしていこう、という
覚悟が決まることでしょう。
頭の上の有限タイマーは、自
分の気持ちが切れてしまった
り、所属チームの突然の方針
転換などで、一気に減って
しまうこともあります。
それでも、イメージとして選手
や自分、スタッフたちの頭の上
にはタイマーがあると考える
事ができれば、萎縮すること
なく、甘えることなく、凛と
した専門家としての在り方を
示すことができるはず。
知識や経験、能力はもちろん
ですが、言葉に出来ない覚悟や
潔さ。
そういったものこそが、嗅覚
鋭いアスリートたちから、
「この人は信頼できる」、
「今までの人と一味違う」と
支持してもらえる要素に
なるのです。