2018年1月末の土曜日のお昼前。近鉄特急アーバンライナーに乗り込んで、名古屋へと向かいました。2010年に当時働き始めた南青山の施設でのセミナーに参加してからご縁がある、葵整骨院の松原さんの肩肘セミナー。3時間のセミナーに参加させていただくためでした。
東海地区の整骨院関係の治療家中心というセミナーでしたが、触診のスキルや離断性骨軟骨炎(OCD)を中心とした肘周りの症状の判断レベル。熱意だけでなく経験に裏付けされたスキルに大いに刺激を受けて帰阪しました。
年間7,200人もの野球選手を治療している松原さん。
野球選手の力になりたくて、ついに工場を改築し人工芝の野球施設へ。その中に整骨院を入れて治療や指導に当たっています。名古屋方面でスポーツでの痛みに悩んでいる方はぜひ一度足を運んでみてください。
セミナーの最後に紹介もしてくださいました…ありがとうございます。
自分の専門性を高めるための勉強やプラスになるであろう情報にアンテナを立てる、というのは当たり前。これが億劫になったり、プライベートな時間がなくなる、という感覚では仕事として長くかかわっていくのは難しいです。
その考え方を否定しているわけではありませんが、その程度の憧れや情熱を持っている人は周りにごまんといるわけですから。
日々他の強豪チームやチームメイトと切磋琢磨している選手同様、この世界も端的にいえば弱肉強食です。
力がある人、情熱がある人、コネクションがある人、センスがある人、努力を事もなく継続できる人、運がある人、戦略的に自分のブランディングができている人、覚悟がある人…。
私の周りには、こんな人たちが数え切れないほどいます。この仕事に携わっていく限り、数の決まっている椅子取りゲームを、こんな才能あふれた同業者の方たちと奪い合い、勝ち続けなければいけない側面もあるわけです。
そしてチャンスを得ても、圧倒的な存在感や能力を同業者に感じてもらい、「席を譲ってもらえるような感覚」で得なくては、長期的に働いていくことは難しいと感じています。
あくまでも、紳士的に、人道的に、ある種のやせ我慢をしながら、凛としてそこで輝いていく。私の目指しているのはそんな働き方。
そのためには呼吸をするようにインプットとアウトプットをしていくのは絶対条件ですよね。
2010年前後からITの発達は目覚ましく、ライブ動画でもほとんど支障がなく受講できる時代となりました。有限の時間を上手に使えるため、フル活用していきたいもの。
ただ手間を考えて何でもかんでもオンライン受講するのはやはり考えもの。
足を運んでの現地での受講は、相手に認識をしてもらうという人脈づくり。受講者内でのネットワークができる可能性。こういったメリットもありますが、何よりも「講師の熱と人柄をしっかりと感じられる」ことが最大のメリットだと思っています。
全ての情報や知識を理解できなくても、直接顔を見ての受講には「そこから自分の中で生まれる何か」の種がたくさん詰まっています。その刺激や置き換えこそが自分の血肉となっていくのだと思っています。
時間の許す限り、ライブで学びの機会を得ていきましょう!
今回日帰りで名古屋まで足を運んだ理由のもう一つは、単純に松原さんに会いたかったから(笑)。私のセミナー受講理由の最優先事項は「何が学べるか」ではなく「誰から学べるか」なんです。
How toセミナーもいいのですが、もっと根っこのところWHYの答えを持っている人って魅力的です。尊敬できる人だからこそ、より多くの要素を吸収できると思っているんです。
人それぞれセミナーの選び方は違うかもしれません。しかし一番気をつけたいのは「今流行っているから」、「皆が今学んでいるメソッドだから」という焦りの思考。
自主性がないだけでなく、その姿勢では本質的な何かではなく一時的なHow toを得ただけになってしまいます。そしてHow toの部分のマーケットは皆が学んでいるので競争過多のレッドオーシャンです。
不安感に押しつぶされそうなトレーナー業の多くが右へ行くならば左。前へ行くならば後ろ。火災時の避難経路と同じで、人の流れとは逆のほうに機会や気づきは転がっています。
自分の芯に何となく響く「気になる人」から徹底的に学ぶ。
学び方に悩んでいる人は、頭の片隅に置いておいてください。私以外でもキャリアを積んでいる人たちの選択基準は、きっとその他大勢の人とは少し違うはずですから…。
・室内練習場も備えた葵整骨院は間違いない技術。名古屋方面の野球選手はまず訪れるべし
・自分の商品価値を上げるためにインプットを継続するのは当たり前
・セミナーはできるだけライブで!
・何を学ぶかよりも誰から学ぶか、が大事なことは多い