ここ1か月乱読といった感じで読書を楽しんでいます。このブログ内にも書籍紹介の記事をよく挙げていますが、読書が好きですし習慣化しているんですよね。
自分がスポーツ現場に携わる仕事をしていく上で情報のフロー、ストックは重要。その為の手段として「本を読むこと」が有益であることを意識して読み進めている部分もあります。
本を選ぶ基準は?
レビュー評価を無視する
アマゾンや楽天といったインターネットで本を購入することが多いのですが、2016年まではついレビュー評価を参考にすることがありました。自分が買おう!と思っている書籍の評価が予想以上に悪かったりすると二の足を踏んでしまうことも多かったんです。
そこで2016年の夏以降、思い切ってレビュー評価を無視することにしました。
専門書では往々にあることなのですが、ある種「偏った」内容を掘り下げていくものが多いわけです。だからこそ専門書なのですが、そういった本ほどレビューが悪くなったり、二極化する傾向があります。
ベストセラーなどレビューの数が多いものは、傾向としてざっくり参考にしてもいいのかもしれません。しかしビジネス書に関しても、評判がよかったものほど「…うーん、可もなく不可もなく…」といった経験をすることが多く、なかなか「自分の中での当たり」が出ない時期が続いたんです。
そこで発想を転換。自分が「何のためにこの本に興味をもって購入しようとしているか」を突き詰めてみました。
私の場合、ある本に興味を持ち購入を考えるときの半数近くが「自分の固定概念に縛られず思考への気づきになるきっかけを求めて」です。そして30%ほどは「ある専門分野への知識を深めるため」でした。残り20%は「癒されたい・気楽に読みたい」類の欲求。
購入衝動の半数を占める「思考への気づき」を得るための本はエッジの効いた内容が多くなります。ホームランはなかなか出ないのが本との出会いですが、中途半端なエラーでの出塁やフォアボールのような本は要らない。会心の当たりのヒットや二塁打を狙い、駄目なら三振や凡退でOK。これぐらいの気持ちで購入した方がいいんだ!
…そう結論付けてから、「癒されたい・気楽に読みたい」パターン以外は「星の数が低いものほど買ってやれ!!」ぐらいの気持ちで購入するように。すると結果的に「いい当たりの安打」が増えてきました。
専門書に関しては当たりはずれが大きいものの、これは今の自分のレベルの低さも影響を受ける部分。ある程度「寝かせて」、あるタイミングで急に「すごい情報の本だったんだ!」と感じる経験はトレーナー業界の人間であれば「あるある」話ですよね。
人と同じように一期一会の部分もありますので、場数を踏んでいくしかなさそうです。ちょっとスキマ時間があったときに、大きな本屋さんで気になる専門書をパラパラと立ち読みしてチェック。これが一番確実であり「至福の時間」。たまに時間を気にせずにゆっくりと本屋に滞在するのって贅沢ですよね…
尊敬する人のおススメをかたっぱしから
本の買い方でもう一つおススメなのはメンターのおススメを無条件に買うという方法。尊敬する人であったり「この人から学びたいなぁ」と思う人がいたら、私が必ず聞く質問が「今まで読んで『この本に影響を受けた』、『衝撃を受けた』本を教えていただけますか?」というもの。
私が尊敬できる人物はほぼ100%読書家です。理論的ではないですが、今までの経験上これは変わりません。多読家であるかは別として、本からインプットする行為の少ない人はいないんですよね。
最も大切なポイントは「薦めてもらった本は無条件で購入する」こと。あ、ちょっと高価だな…自分には難しいなぁ…。ついつい何らかの理由をつけて後回しにしてしまうのが「成長しない人の性質」。
ピンと来なくても、ハードルが高いと感じても、とにかく購入して読む。わからないところは飛ばしても読む。読んで理解した限りでどんな感想を持ったか、何に気づいたかを紹介者に伝え、感謝を述べる。
これが習慣として出来ている人って、これまたやっぱり一流の人ばかり。私自身、足りないものは数限りないからこそ、振る舞いや心意気だけでも「真似ぶ=学ぶ」人間でありたい。そう思って本を購入し読んでいます。
友人のように貴重な本との出会い
滅多になく、40年以上生きてきて数えるほどですが「この本が自分の人生を変えてくれた」と思えるほどの本に出会うことが今までありました。その経験があるからこそ、ますます本の魅力にのめりこんでいった気がします。
奇跡的に出会えた友人や家族のように、心の底から愛しいと思える本との出会い。その感動や喜びを求めてこれからも本に手を伸ばし、電子書籍をダウンロードし、自動音声読み込みを聞きながら通勤するのでしょう。
本の楽しみ方は多種多様化していくでしょうが、音楽同様、ずっとこれからも我々のすぐそばにいてくれる相棒。気持ちよく上手に本と付き合っていきたいものですよね。
まとめ
・本を買うときレビューは無視する
・専門書ほど無難なものは選ばず長打狙いで!
・尊敬する人のおススメ本は無条件で購入ルールを決めちゃおう
・本との出会いも一期一会。これからも大切にしていきたい
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YUJI HIROTA
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