変化の大きな時代になりました。
2019年を通して、みなさんも生活レベルで実感できるようになってきたのではないでしょうか。
変化し続けるスピードの速い時代に、1自営業者としてどんな方針を掲げていくべきか。
常日頃、そんなことを考えている私、先日初めて知ったGoogleの10大経営理念にとても感銘を受けました。
「これ、我々のようなトレーナー業界にも共通していることだな」
そう感じたんですよね。
先日、Twitterで反応があった呟きがこちら。
多くの方から共感していただいたので、もう少し深堀りしていきますね。
正確には「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」と表現されています。
改良やシステム化。悪いことではないけれど、全て主語は「お客さまにとって」ということ。
我々のような専門職ほど「どんなサービスを提供したいか」という感覚になりがちだけど、「クライアントはどうしてほしいのか」を中心に考えないと、どれだけ技術があってもニーズには応えられませんよね。
Googleの主軸は検索機能。ここはぶらさずに絶対的なこの武器を中心として横展開を実現させているわけです。
S&Cコーチにとってのトレーニング指導やプログラム作成。
アスレティックトレーナーにとっての予防エクササイズやテーピングスキル。
各専門分野の中でも「特に野球の投手のパフォーマンスアップに寄与するトレーニングなら誰にも負けない」といった一点突破の強みをまず獲得したいもの。
絶対的な強みを持ち、その分野でポジションを取れれば横展開もシームレスに広げていけるはずです。
検索においてGoogleは余計なビットを省き、いかに早くユーザーが検索結果にたどり着けるかにこだわっています。
トレーニング指導者にとってのプログラム立案や、アスレティックトレーナーによる怪我人復帰プロトコルの報告など。
完璧さを求めるあまり、スピードが遅くなってしまってはスポーツ現場のニーズに応えることはできません。
「6割の質、9割のスピード」を意識しましょう!
Googleでは莫大なユーザーの検索結果を「投票」と捉えて、各ウェブページの重要性を随時評価しているとのこと。
我々も業界内の方向性や改良点をつかみ、どの選手からも必要とされる優先順位を把握した専門家である必要がありますよね。
スマートフォンやデバイスの普及により、あらゆる状況で情報検索が容易になりました。
Googleの精度には敵わないですが、我々専門家も日進月歩の情報をアップデートして、クライアントや選手に提供するようにしたいもの。
4.のウェブ上の民主主義も併せて、あなたの「専門家としてのフィルター」を通して、有益な情報を提供できるように日々準備しておきましょう。
営利目的ではあるけれど、あくまでも公正さと明確さを大切に。
悪事を働こうというトレーナー業界の人間はほとんどいないはずですが、過度に組織やチームにゴマをすったり、手柄を自分のものにしようとしても、長期的な視点からは結局損するだけ。
「選手のため」、「チームのため」をぶらさずに王道でお金を稼ぎましょう。
…満足いく収入を得るためには、戦略や技術は必要ですけど、これはまた別の機会に…。
世界のあらゆる情報を検索ユーザーに届けるため、開発を続けているGoogle。
5.の有益な情報提供と通じる点。クライアントや選手がまだ気づいていない有益な情報や、判断がつきづらい専門知識からの判断などを「知識+体験=生きた知恵」として提供できるように研鑽を続けていきましょう!
正直言葉の壁はまだまだありますが、会話に不自由ない程度の英語や多言語を学び、日本以外での情報を取れるような環境づくりは我々もしていきたいもの。
英語であれば苦手意識が強い人は、翻訳ソフトや英文構成ツール(Grammarlyなど)を上手に活用すれば、充分カバーできるでしょう。
トレーニング指導者であればTシャツ・半パン。
アスレティックトレーナーだからポロシャツ・チノパン。
これで問題なく仕事はできますよね。
ただTPOはもちろん守らなくてはいけませんが、我々の業種であれば、逆にビシッとスーツで決めて派遣先に行くのもアリ。
私の例ではプライベートで私服で赴いた先で、ひょんなことから運動指導を行うことになった経験もあります。
決まった格好でなくても、必要なときにはすぐ仕事モードに入れる。
オフであっても仕事の情報収集をしたりアンテナを立てておく、といったニュアンスで捉えることもできますよね。
常に現状に満足しないこと。
我々にとってもいちばん大事な理念かも知れませんよね。
1回1回のセッション毎に、常に期待値の1%以上を提供する。
ちょっと間隔を空けて定期的に指導やトリートメントに当たるクライアントも多いと思いますが、「お、前と少しアプローチが変わった」、「改善してるなー」と相手側が気づくぐらいの成長は常にしている。
この辺りをスタンダードにしておかないと、そもそも今の時代に生き残るための「前提条件」をクリアすることはできませんよね。
改めて気を引き締めて現場に立ちましょう。
・変化スピードの速い現代社会で台頭してる代表的な会社、Googleの経営理念から学ぶことは多い
・他業種や多文化から、自分が関わる業界に置き換えて応用できないかを考える視点は大切