Categories: トレーニング

この知識で差がつくかも?手と足の爪の切り方は全然違う!

チーム練習が終わった後、何人か気になる選手に声をかけパートナーストレッチを行うことがあります。

選手のリカバリーのために行っている場合もありますが、こちらから声をかける場合は全く目的が違います。

自分が感じた違和感や心配な点が実際にどうなのか触った方がわかるもの。確認作業という意味合いが大きいんです。

先日もそんな確認作業の一環として、選手の一人をストレッチしていく中、ふと足を見ると結構な巻き爪で驚きました。

それぞれの指の爪のカットは手と同じように、白いところに沿って切っていました。

「足の爪をこんな風に切っていたら巻き爪にもなりやすいよ!」と爪のカットに関してアドバイスしましたが、「そんなことまで教えるんですね!」と目を丸くしていました。

いや、常識かどうかはともかく大事なことでしょ?と答えましたが、意外と知らない選手のほうが多いんですよね。

そんなわけで2016年に旧サイトでアップしたものの、改めて爪の切り方についてシェアしますね!

 

足の爪は基本四角く切る

足の爪は一般的に「スクエアオフ」という切り方が正しいとされています。まず長さを爪が引っかからない程度にそして真っ直ぐに切ります。

感覚的にもう“少し切りたい!”というぐらいが適度な長さと認識してください。

ただし“真っ直ぐ切る”といっても爪の両端が鋭いままだと危ないので、少しだけ角をカットしましょう。

こんな感じです。これもめいっぱい切っている状態ですが…

絶対に避けたいのは「深爪」。

本来、爪が覆いかぶさっていなければならない指の先(頭)が完全に見えてしまいます。
こういった切り過ぎのパターンで特に爪の両端(角)を深い部分まで切り落としてしまうことを、「バイアス切り」というそうです。

バイアス切りでは、爪の角を短く切り落としてしまうことで、むき出しになった皮膚が徐々に盛り上がってきてしまいます。後から生えてきた爪がその部分を刺激して痛みが出てしまいます。

当たって痛いから、また爪の角を短く切り落としてしまい、伸びてきたところでまた皮膚が刺激を受け痛み出す。

この繰り返しによって陥入爪や巻き爪となるケースが圧倒的に多いのだとか。

今回指導した選手は、スクラムをがっちり組むフォワードの選手。こんな状態できついスパイクの中で足を踏ん張らせてい続けていたら良くないよなぁ…と感じたんですよね。

 

プロ野球投手はヤスリが基本

手の爪に関しては、ごく普通に白い淵の部分に沿って切ればいいと思います。

最近は殆ど鍼を刺さないペーパー鍼灸師の私。しかし鍼灸学校に通ったころからの習慣で、最近指先はすごい深爪になってしまいました。

指の腹で皮膚を張らせる押し手といわれる動きをする際に、普通の長さの爪があると邪魔だからなんですね。…爪だけ準備するのではなくて、たまには鍼や灸を持たなくては…。

爪切りを利用する人もいますが、プロ野球投手は基本ヤスリで爪を処理しています。爪切りを使って大まかに整え、ヤスリで必要な爪の形に整えていく、というのが一般的でしょう。

ボールに対して指をかけて投げるわけで、この辺りの微妙な調整が直接投球に影響を与えます。当然投手陣は概して指先のケアに関しては繊細なもの。

爪が伸びていることで、しっかりと指にかかったボールを投げた瞬間に、爪にヒビがはいったりしたら…。これは死活問題。肩肘が元気でもボールを投げられなくなってしまいます。

爪のケアのためにネイルを定期的にしている投手もいるほどなんです。

見落としがちな爪やタコ、マメの処理などはとても大切な知識

今所属しているラグビーチームでは選手は皆、結構大雑把にパチッパチッとトレーナールームの爪切りを借りて練習前に爪のカットをしています。

ああ、競技特性ってあるな~とちょっと不思議な気持ちでその光景を見たりしています。

爪やタコ、マメの処理など細かいようですがこういった知識もコンディショニング管理としては大切なこと。

折に触れ、現場の選手達にも「ちょっといい話」的に伝えていこうと思っています。

まとめ

・爪の切り方は手と足では全然違う

・足の深爪は絶対に避けること

・「ネイルに通ってるんだ~」という男子が近くにいたら半数は投手かも。…で残りの半数は?

 

The following two tabs change content below.

YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。
YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。

View Comments

Share
Published by
YUJI HIROTA