遠征や移動で長時間電車に乗ってい
る時間が増えています。
移動時間中に、最近読了した本が
対人とのコミュニケーションが
大事なトレーナー業にとっても、
とても参考になるものでした。
2018年に出版された本の著者が秀
島史香さん。
名前だけでピンとこなくても、
彼女の声は一度は聞いたことがあ
るはず。
実は渋谷ヒカリエの館内ナレーシ
ョンであったり、CMのナレーショ
ンでも数え切れないほど耳にして
います。
人気DJである秀島さんの長年の
ファンなのですが、愛聴者の
心をつかむ魅力の一端がわかっ
た気がする内容でした。
この本の中で最も印象的だったエピ
ソードが、秀島さんが人生のテー
マの1つとして掲げているもの。
それは「人に道を聞かれやすい
人になること」。
人は見知らぬ人で気難しい顔をし
ている人や、警戒心を抱く人に声
をかけたりしませんよね。
彼女いわく、人に道を聞かれやす
いということは、
[box class=”blue_box” ]
「よく人にものを尋ねられる」という人は、胸を張っていいと思うのです。
他者に対して「開いて」いるのが伝わっているということですから。
そして、そんな人に人は集まります。
著書「いい空気を一瞬でつくる誰とでも会話がはずむ42の法則」より引用
[/box]
と語っていました。
周りの人に対して「開いて」いる
のが伝わる。
なるほどなぁ…と思いませんか?
これって、トレーナー業も全く
一緒ですよね。
トーク力やテクニックの前にある、
「何となく話しかけやすいなぁ…」
という雰囲気作り。
「開いて」いる状態でないと、
自然と醸し出せるものではない
はずです。
具体的にどう「開いた」雰囲気を
伝えるのか。
この本の中で、彼女は
[box class=”yellow_box” ]・第一印象は、 挨拶をする前に決まっている(「好感が持てそうだ」「信頼できそうだ」などと判断するまでにかかる時間は、わずか0.1秒!)
・人に会ったらまず、相手の「いいね!」を探す。そして、それを口に出す
・相手からの投げかけの質問の答えを「はい」から始める
・できるだけ相手の名前を呼ぶ。お互いの名前は、呼んだら呼んだだけ、仲よくなれるから。[/box]
など、経験から具体的なアドバイス
をしてくれています。
初対面の方との会話のきっかけ作り
から、緊張する状況でのマインドの
持っていき方など。
イメージしやすいし、説得力のある
わかりやすい文章が綴られていて、
スイスイと頭の中に入ってきました。
秀島史香さんをきちんと認識した
のは、2003年J-WAVEのラジオ番
組GROOVE LINEでした。
バンバン自由にアドリブをはさみ
こんでいくDJのピストン西沢さん
に、悪乗りせず、決して引くこと
なく上手に切り替えして、番組を
進行するハスキーボイスの持ち主。
それが秀島史香さんでした。
当時は千葉ロッテの二軍担当の時
期であり、車移動がほとんど。
平日はいつもJ-WAVEのこの番組を、
楽しみながら帰るのが日課になっ
ていたんです。
最近でいえば2018年、引退を発表
した安室奈美恵さんの独占インタ
ビューを行っていたのが、秀島さ
んでした。
画面を通してもわかる、元来人見
知りである安室奈美恵さんが、
終始リラックスした様子で、今
まで話していなかったような貴重
なエピソードまで語る。
雰囲気作りを含めて、信頼できる
秀島史香さんがインタビュアー
だからこそ、為し得た時間。
業種こそ違えど、
「うわ~、人間味にあふれつつ、
プロの仕事をする方だなぁ…」
と改めて感心してしまいました。
声を通して、ごく自然体に感じ
る秀島さん。
なぜ自分が意識することなく、
スーッとリラックスして彼女の
声を楽しめるのか。
その一端がわかった気がしました。
仕事の基本である、相手を観察し想
像力を持って、相手のニーズや嬉し
いことを考え逆算する。
プロフェッショナルのDJとして、
コツコツとその基本を守り、怠け
ることなく続けてきたから、なん
ですね。
FWヨコハマ「SHONAN by the sea」
という番組パーソナリティとして、
今も日曜日の朝に彼女の声を聞くこ
とができます。
柔らかく優しい気持ちになれる、
秀島さんの番組をぜひ一度聞いてみ
てください。
今回ご紹介した本は、私がブログ記事
で書いた「自分の強み探し」のヒン
トとしても、とても有効。
興味がある方はぜひ手にとってみて
ください。