洪水のような情報。
誰も経験したことのない先行きの見えない状況。

どこに向かって自分の足を進めていけばいいの?
そんな思いで悶々としている人、多いのではないでしょうか。

何の専門性も関係ないけれど、久しぶりのブログ記事は真っ直ぐな気持ちを伝えたいと思ってPCの前に座りました。

熱い思いが一番の武器

20代のスポーツ現場で働きたいけど悩んでいるあなたへ。

自分がしたいこと、叶えたいことが見つかったのなら、迷わずに熱い思いでやりきろうぜ!という内容です。

迷ったらシンプルなところに戻っておいで

あなたの周りにはいろいろなことを言う人がいるはずです。
一つ一つの忠告はほとんど間違いではありません。

とにかくやっかいなこと。それはほとんどの人が本心からあなたのことを心配して、よかれと思ってアドバイスしている点です。

・スポーツ現場で働くことをゴールにしちゃダメ。長く続けられるものじゃない
→もっともです。私もこのことをよく話しますし一つの真実です。

・お前の能力で現場に立つなんて力不足。もっと経験を積んでから挑戦すべきだ。
→きっとそうでしょう。どれだけ一生懸命努力を重ねても、学生から数年の実力なんてたかが知れてます。

・コロナ渦でよりスポーツ分野の不安定さが露呈。今後スケールしていく分野ではない。
→究極的にはスポーツは生活必需品ではないです。そして今までのアプローチから変わらなければ「潤う」可能性は低い業界だと感じています。

 

でも。

アドバイスしてくれるその人は「スポーツ現場でサバイブしながらリアルな苦労や経験を積んだ人」ですか?
たぶん答えはNOなんです。

・芸能人なんてお前には無理!プライベートだってなくなるし、ろくなもんじゃないよ
・政治家だって?誰がなったって今の日本なんて何も変わらないよ!皆偉そうにしてるし

テレビでニュースを見ながら、そう言っている誰かとそれほど大差はないんです。

いろんなことを考えること、備えることは大切です。でも頭の中がいっぱいになりすぎて迷って動けないくらいなら。

シンプルに動くべきです。

つまり「自分のしたいこと、やりたいこと」を真っ直ぐにやりきることです。

実力を備えてから…は間違い

スポーツ現場に関わる仕事をしていきたいのであれば。
私ごときが言えることは、キャリアは基本「後づけ」だということです。

何もスタートしていない状態から、キャリアプランだの、収入の複数チャネルを持つだの、戦略的に動くことはできません。

戦略って基本的には「戦うことを略すこと」ですから、それ相応の実力や経験を積んでから初めて必要になるものなんです。

じゃあやっぱり実力をつけないと何も始まらないのか…

そう思うかもしれませんが違います。

少なくともスポーツ現場でキャリアを創っていくために最初に必要なのは「行動量」です。

とにかく打席に立ち続けること。打率や出塁率は全く関係ないです。誤解を恐れずに言うならば、タイミングのとり方すら気にしなくてもいいです。

「とにかくやる気のある若い子が欲しい」
「年俸◯◯万円まででアスレティックトレーナーを1人欲しい」
「できれば英語のサポートもして欲しい」
「女性がいい」

 

相手側のニーズに「たまたま・出会い頭」に当たるかどうか。出会いのタイミングなんです。

大学や学校で習う基礎的なことは当然必要。でも現場で求められることの30%ぐらいしか学校では学べません。

いかに早く、自分が手も足も出ない段違いに実力の違う現場に立てるか。これがあなたの実力を決める最大要素です。

責任感と重圧と嫉妬があなたの能力を育てる

それなりのスポーツ現場のチャンスがあなたに与えられたとしましょう。

・キャリア浅いとか若いとか関係ない!多くの人の中からチャンスをもらえたんだから期待に応える!自分の心境→責任感)

・今年は俺、勝負の年。本当にあなたのいうトレーニング信じていいの?(選手の心境→重圧)

・学生時代から考えたら絶対俺のほうが能力は上なのに。あいつが通用するわけないだろ?(同年代の同業種→嫉妬)

 

ざっくりとこの3つの要素が、あなたを常に追いこんできます。

理想的ではないけれど、目の前のリアルな問題やプレッシャーに向きあって必死に必要なものを吸収する。近視眼的でもいいから、毎日冷や汗をかきながらやり切る。

こんな生活を1年過ごしただけで、あなたの実践的な能力は数倍になります。全然気がつかないけれど、誰でもなるんです。

亀仙人に甲羅を着せられて、必死に修行についていって甲羅を外されたら「あれ?めちゃくちゃ動ける!」ってなるクリリンみたいなもの。

孫悟空みたいな天才じゃなくても、環境さえ手に入れちゃえば一定のレベルまであっという間になれるんですよ。

リスクらしいリスクなんてない

ずいぶん乱暴な話をしているよね?

もちろん今日の話は、誰にでもするような話じゃありません。

結婚して子どもがいたり、40歳を過ぎてから転職してきた人には同じ話はできません。その人達にとってはリスクのある話だからです。

でも20代で独り身のあなたであれば。実はリスクらしいリスクなんてないんだよね。
全然チャンスが得られなくても、大きな失敗をしたとしても、それはあなただけの大切な凸凹。

凸凹のあるストーリーって、何者にも代えがたい経験。後々魅力になるんです。

もうすでに出来上がったものや結果が出たもの。
「したり顔」で乗っかったり、批判する人の数が10年前よりも確実に増えたと思わない?

単純に承認欲求に飢えている人が多いのもあるけれど、自分は「創造したり、チャレンジすることの厳しさも魅力も知らない人が多いから」じゃないかと感じています。

最近で言えば、堀江貴文さんのロケット挑戦に対する世間の反応には本当にびっくりしてがっかりもしました。好き嫌いはあるかもしれないけれど、夢や憧れをエネルギーに挑戦する人ってすごいことのはず。

予定日に打ち上げができなくなったことに対して「ほら、みたことか!」、「そんな態度はないだろ!」みたいな枝葉末節なコメント多くて、何だかなぁ…って感じでした。

嫉妬まじりに非生産的な批判や文句を繰り返す、こんな人達に飲み込まれないで欲しいです。

こんな時代だからこそ、挑戦を続ける人は魅力的。ちょっと落ち着いてきちゃった私のような中年は、やっぱり応援したくなります。

若くて一生懸命なことが最大の武器となって、支持者や仲間ができていくんです。

ぜひ頭でっかちにならずに熱くなってください。

動き出してからのこと、キャリアが動き出してからのことはまた大変ですが、そこは我々の世代が力になれるはずなので…

応援しております!

あとがき

ブログ更新がまたもしばらく滞っていました。

専門的なインプットが足りないという問題もあるものの、新型ウイルスの影響下で自分のメンタリティが前向きにならなかったこと。これが一番の原因でした。

先の見えない不安な時期だからこそ、ちょっとした誤解や齟齬(そご)でポジティブでない不毛な議論がSNS上で起こったり…

SNSでの情報発信は必須だよ!と普段から提唱している割に、自分自身は意識的にインターネットと距離を置いていたりもしてました。

でも。

久しぶりにスポーツ現場に復帰させてもらうと、シンプルに熱くなれるし楽しかったんですよね。

「ああ、やっぱりスポーツ現場ならではの魅力や喜びってあるなぁ!!」

制限はあるものの、今の状況でスポーツ活動ができることに感謝の気持ちが湧きました。

自分のこんな気持ち、やっぱり少しでも多くの次世代の人たちにも味わってもらいたい…

40代半ばのおっさんですが、熱い気持ちになれたのでその勢いのまま、メッセージとしてブログを書いてみました。

1人でも多くの人の胸に響くことを願っています…

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YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。
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YUJI HIROTA