今回は私の一回り下のトレーナー業界の星、近藤拓人さんについて。早いもので初めて近藤拓人さんに出会ってから1年経ちました。旧サイトにUPしていたものをリライトしました。
2016年12月。株式会社リーチが主催する「PRI(Postural Restoration Institute)勉強会」に参加しました。
同年5月に名古屋に宿泊して2日間に渡り受講した、PRIのマイオキネマティックリストレーションを受講。コンセプトには影響を受けているものの、自分自身のチェックテストの精度の問題もあり、具体的なReposition, Retraining and Restoreというところを現場で落とし込むまでには至っていません。
再度ブラッシュアップし、少しずつ「腑に落ちる」レベルまで落とし込めたらいいなぁ、と勉強会に参加したんです。
今回の勉強会で講師を務めた大貫崇さんとは、2016年に入って4度目の再会。2度は受講者として、1度は講師として、そしてもう1度はお互いが受講者同士としてでした。
穏やかな人柄と豊富な知識、淡々としつつ学びへの貪欲な姿勢が素晴らしい人物です。
もう一人の講師、近藤拓人さんとはこのとき初めてお会いしました。私より一回りも若いのに抜群の知識量。さらっと話しながらも、日々アンテナを広げて圧倒的に学んでいるのがすぐにわかりました。
得た知識を自分の頭の中でしっかりと咀嚼して本質を掴もうとするセンスは、教わってできるものではないので圧巻の一言。
俗にいう「松坂世代」の大貫さんぐらいから、私が考える「トレーナー第三世代」の近藤さん世代に至っては、「ものすごいスピードで学び研鑽を重ねる実力者」と「そうではないその他」の二極化が進んでいる印象を受けます。
この流れは今後も広がっていくでしょう。
私自身も大いに刺激をもらいつつ、「いや~、世の中にはすごい人っていっぱいいるなぁ~。もっともっとやり切らないとな~」と真っ暗な靭公園をニコニコしながら帰宅の途についたのでした。
次に受講したのは2017年4月。近藤さんの人気講座、「呼吸と運動機能への統合的アプローチ」を2日間にわたり学んできました。
この受講の際に、再度話す中身の濃さ、情報量の多さ、内に秘めている熱量に圧倒されました。
40を過ぎた私は、20代半ばからは根拠のない自信を、そして30代では自分なりのキャリアの中で自分の型を創ってきたという自負があります。
しかしここ数年、いい意味で「こりゃ敵わない…。すごいなぁ、尊敬できるなぁ…」と素直に思える多くの次世代の同業者に遭遇することができて、ガツンと鼻を折られています。
改めてまだまだ自分が未熟であること、学ぶことがたくさんあることを実感しているんですよね。
近藤拓人さんもそんな衝撃のトレーナーの一人。今後のトレーナー業界を牽引していく代表格になるのは間違いないです。
2017年4月に受講した2日間のセミナーでは、両日共に昼食の時間に少しまとまってお話できる機会がありました。会話の中からも本当に楽しんで知識や学びを深めている様子と、商品としての自分のすべきことへのプロ意識をしっかりと感じることができました。
「言語化できないものは伝えられないですから、できるだけ言語化したいと考えているんですよね…第六感的な部分ってあるじゃないですか? それってすごく大事だけどもうARTの世界だから、いかに共有できるものを作っていけるか、って最近は考えています。」
チーフトレーナーとしてスタッフ指導する立場でもある彼のこの言葉にはうんうん、と共感。
不惑の年を迎えてようやくそれを実感している自分とは違い、早い段階で組織の平均レベルを引き上げようと考え俯瞰した目線を持っている彼。圧倒的にスピード感が違うんです。
半ば趣味の世界で楽しんでます、と言って笑っていましたが、半分本気で半分は照れ隠しのような気がしました。
セミナー終了後に写真撮りましょう!と頼むとちょっと茶化した感じで「メジャーの仲間入りだ~」と言ってくれていました。ちょっとひねくれた照れ屋な一面が見られて、これも彼の魅力だなぁ…と思いました。
自分も専門家の端くれですから、才能あふれる同業者の方を知ると、胸の中にちくりと「うわ、こりゃ凄いなぁ。悔しい!」と思う気持ちはあります。これ、完全になくなったらアウトだし諦めることはしたくないところ。
その反面、エネルギッシュな才能を発揮している「人財」に触れると、心の根っこに火がついてまたわくわくしてくるのを感じます。
敵わない人がたくさんいる。越えられない圧倒的な才能が存在する。
これって絶望じゃなくて希望です。
井の中の蛙、大海を知らず 天の高さを知る
その境地を知ったうえで、なお進化し向上し誰かの役にたとうとすること。これを貫けたら、もっともっと実力も人間味も高めた「生きた商品」になれるんじゃないか。そう感じています。
知れば知るほどわからないことがどんどん増えていくし、考えれば考えるほど今まで疑問に感じずに提供していた一つ一つが怖くなっていく。
大変だなぁと思う反面、きっとこれが次のステージに進んでいる手応えなんだとも感じています。
大変なことも多いけれど、この仕事に携わり学んでいくことに飽きることはなさそうです。
自己満足にならずにクライアントやアスリートにきちんと還元し提供できるように、大貫さんや近藤さんといった実力者からどんどん吸収していきます!
・努力と才能を備えたスーパーサイヤ人が次世代にはたくさんいる
・トレーナーなら近藤拓人という名前をしっかりと憶えておきましょう
・自分もドラゴンボールでいうところの天津飯、ワンピースでいうところのブルックぐらいの存在感を出していきたい