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15種類のガンの危険因子!わかっちゃいるけどたばこの害といろいろな側面を知っておこう

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たばこ問題。税収増加のために2018年以降、1本1円をベースにたばこ税を上げる方針が発表されましたね。無煙たばこに関しても税金対象になることもほぼ確定。第三種のビールの如く、愛煙家の抜け道はますます狭いものになってきそうです。

たばこの害は聞き飽きるほどたくさん聞いていると思いますが、それでもこの国の愛煙家の人々が本当に「タバコのリスク」を知っているのか心配。

数は大幅に減ってきているものの選手の中にも喫煙している人はいるかもしれません。トレーナー業としてたばこのリスクを定期的に発信していきたいですよね。

 

「ブリンクマン指数」で発がんリスクをチェック

IARC(国際がん研究機構)や国立がん研究センターによれば、肺がん、鼻腔・副鼻腔のがん、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、胃がん、大腸がん、膵臓がん、肝臓がん、腎臓がん、膀胱など尿路系のがん、子宮頚がん、卵巣がん、骨髄性白血病。

喫煙が合計15種類のがんのリスク因子となっている事実が明らかになっています。特に相関性が高いといわれている肺がんは、喫煙によって男性は2.4倍、女性は2.8倍リスクが高まるそう。

特に詳しく肺がんリスクを知りたい人に便利な簡易チェックが「ブリンクマン指数」と呼ばれるもの。

ブリンクマン指数…「一日の本数」x「年数」

上記の指数で表され、一日15本吸う人が10年間喫煙を続けた場合は150。20年吸っていても1日3本で済んでいる人は60。当然数値が高い方がリスクも高いわけで、より注意が必要となります。

発がんリスクや末期がんの苦しさを考えると、「リスクは承知していて吸っているんだから俺の勝手でしょ!」というロジックは通用しないはず。喫煙リスクの深刻さを知れば知るほどそう感じます。

 

受動喫煙のリスクは実はそれほどでもない?

古いデータですが2006年に発表されたいくつかの論文によると、吸っている本人に対して受動喫煙では約40分の1程度の影響であろうと結論付けられています。 もちろん害はあるわけですが、それほど神経質になるレベルではないのかもしれません。

それなのになぜ副流煙の被害は吸っている本人と同様かそれ以上にある、という論調がまかり通っていたのでしょうか?

それまでの研究結果が副流煙の危険性を示唆し不安感を助長させていたことに加え、心理学的な要素が大きく影響を与えていた。私はそう考えています。

人って意志の生き物。人は「自分の意志で行うこと」に対して、「人に影響を受けること」のほうが1000倍ほど余計に危険を感じるのだそう。受ける影響は1/40でもx1000の「タバコの煙、嫌だな」が加わると、400倍の害に感じるわけです。

ちょっとした笑い話のようですが、科学的といわれるデータや実験も全て人間が行うもの。そこに主観や先入観が加われば、自分の同調しやすい証拠ばかりを無意識に集めてしまうのも、人の性なんですよね。

私自身も「自分にとって納得のいく都合のいい情報」ばかりを選択しないように自戒していきます!

将来的にはたばこ販売を禁止する方向へ

根本的にはたばこ自体の販売が禁止される方向に行くこと。これが理想的だと思っています。直接的なガンリスクのように挙げられなくても、間接的に病気や疾患に喫煙が関わっている可能性は大いにあるでしょうから。

JTという大きな機関が関わっている以上、完全に禁止にするのは難しい。そして赤字だらけの日本にとって現状ではたばこ税の税収は大きく魅力的なのでしょう。

たばこ税以外の税収をどこから得るのかという問題はありますが、長期的観点からは医療保険などの費用は大幅にカットできるはず。

そして減収分を増やすという発想だけではなく、税金活用を減らすという考え方も取り入れれば不可能ではないと思います。例えば、高血圧の基準をもう少し引き上げて成人病対策の医療費を20%カットするなどは十分可能なはず。

…アメリカではついに上130/下90以上を高血圧と判断しようという流れになっていて、日本でも「諸々の利権が絡んだ『作り上げられた高血圧』」が今後も増える一方という懸念はありますが…

この辺りはまた別の機会に考察するとして、国をあげて禁煙が進んでいくような対策がもっと必要でしょう。

手始めとして東京都が国に先立って採用した受動喫煙禁止法が全国的に可決され、より喫煙が困難になる状況となればいいですよね。

 

まとめ

・喫煙は少なくとも15種類のガンの直接的な危険因子になる

・特に関連性高い肺がんリスクのチェックには「ブリンクマン指数」が便利

・副流煙による受動喫煙は当初懸念されたほどリスクはない模様

・国の施策としてのたばこ禁止の方向が理想

 

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YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。
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