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一般の方向けのトレーニング本出版、3つの理由

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本当にご無沙汰していたブログの更新。気がつけば約半年…!

久々の更新では、2021年4月2日に出版されることとなった初の一般書籍、「最短で体が変わる『尻』筋トレ」について書かせて下さい。

この本で叶えたかったこと

2013年に月刊トレーニングジャーナルの連載をまとめて加筆修正したもの、「姿勢チェックから始めるコンディショニング改善エクササイズ」という本を出版。自分の夢であった商業出版を叶えることができました。

専門家として、自分の専門分野に関して拙いながらもアウトプットしたものが形になる。この喜びはひとしおでしたね…

今回の本は、趣向はガラッと変わり一般の方を対象としたものです。前著に比べるとキャッチーですよね(笑)。

ここ2~3年の私をリアルに知っている方からすると違和感はないと思いますが、そうでないトレーナー業種の方からすると、「何だよ弘田、日和りやがって…」的な思いを抱く方もいるかもしれません。

うん、無理からぬ感覚なんじゃないかなぁと思います。実際に私が10年前に今回のコンセプトで執筆のお話をいただいたら、たぶんチャレンジしていなかったと思いますし。

このブログを読んでくださる方の多くは、トレーナー関連です。この記事では「なぜ間口の広い一般出版にトライしたのか」という部分をお伝えしたいと思います。

理由1.運動やトレーニングをもっと身近にしたい

日本人ってまだまだ総じて運動習慣が根付いていない国です。そしてこのことが、人生の幸福度を少なくとも数十パーセントは低くさせている。

2020年2月ごろから本格化した新型コロナウイルスの影響を受けてから、この思いは確信になりました。

とにかくシンプルに、運動やトレーニングをもっともっとハードルの低いものにしたい。
でも安直に「これをやるだけで痩せる!」みたいなアプローチにはしたくなかったんです。それなら、たくさんの人がやっているし、どこか本質的ではないので。

どうしたらもっと運動やトレーニングが身近なものになるか?

この問いに対して、
・専門家なりに「誠実に」筋トレのメリットを提示
・「お、これぐらいならやってみようかな」と最初の一歩を踏み出したくなる

もしもそんな本が書けるなら、一つの手段として取り組む意義がある。そんな思いが、今回の執筆に取り組んだ理由の1つです。

 

理由2.専門的な内容をどうしたら「わかりやすく」「受け手が嫌にならずに」伝えられるか

まずは前述したようにトライすることを決めましたが、そのためにはどう「わかりやすく」「受け手が嫌にならずに」メッセージを伝えることができるか。

ここが一番難しく多くの時間を要しました。

執筆を依頼してくださった、出版社の担当の方から提案された切り口の1つが「テストステロン」。

確かにこのホルモンを活性化するアプローチって知られてきているよね。そしてテストステロンが社会性ホルモンであるという認知はまだまだ一般の方には広がっていない。

ここをしっかりと強調したアプローチで、心身に起こるポジティブな変化を伝えることができれば、腰の重い中年世代の方も興味を持って取り組んでくれるのではないか。

きっちりと自分の頭で伝えるべきことを噛み砕いて、今までの経験も踏まえて文章にすれば書けそうなインスピレーションが湧いてきました。

よし、とりあえず形にしてみるか!となったんですよね。

理由3.今後のために「弘田雄士」をより多くの人に知ってもらいたいから

最後の理由は生々しいですが「もっと広い認知を得たいから」です。

2021年4月には私は45歳になります。競技スポーツ現場を主戦場にしていますが、バリバリの現役でいられる時間も残りわずかとなってきました。

…60歳のS&Cコーチが現場で幅を効かせていたら、「おいおい、もっと生きの良い若い世代に席を譲れよ!」って思いますよね?

少しずつアスリート・スポーツの世界からは軸足をずらしていく必要があるわけですが、自分がワクワクしない「食べていくための」仕事を今さらするのも嫌です。

わがままや傲慢に聞こえるかもしれませんが、これは私の人生。自分の価値観で生きていきたくて、自己責任で挑戦する。覚悟さえしてしまえば、周りから批判される類のものではないですよね。

私はこれから子どもたちやジュニアスポーツ世代が、無邪気に楽しく真剣にスポーツや運動を楽しめる環境づくりに携わっていきたいと思っています。

暖かい日差しに誘われて、自然と足が向かうグラウンドや施設。裸足になりたくなる天然芝。遊びに夢中になっていると、知り合いや仲間が増えていく。必ずしも競技スポーツに向かわなくてもいい。

家族で過ごしたり、名前も知らない仲間と自分たちで創意工夫しながら、折り合いをつけてルールを加えていける、そんな場所づくり。

こんなことがキャリア終盤にできれば、これまでスポーツに育てられてきた人生の恩返しになるし、自分もずっとワクワク生きていけそうですから…。

ただこういった活動をしていくには、私一人の力ではとても無理です。行政や企業の力も借りなければいけないし、もっともっとたくさんの同志も必要。

そのためには、私自身がもっと認知されないとダメです。知る人ぞ知る、ではなくて、「ああ、何か知ってる。トレーニングの人でしょ」ぐらいには知ってもらいたい。

本格的でちょっと厚めですが、信用される名刺として本は効果的です。商業出版をしている、ということで、一定の信用をしてもらえます。

ただ中身があまりにも薄っぺらかったり、怪しいと逆効果。専門家としてトレーニングに関わっている人たちが読んでも、一定の「ああ、そうなんだ」、「このアプローチは使えるな」という質は担保できるように一生懸命書きました!

…ということで、自分らしいトレーニング軸を展開しつつ、今まででもっともわかりやすい文章が書けたんじゃないかと自負しています。

ここに至るまでに青春出版社で担当となってくれた中野さんが、非情に的確に赤を入れてくれ、校正をしてくださったおかげ。プロの編集の匠の技を体験することができたのも大きかったです。

出版社からの許可も頂いたので、この本のエピローグ部分の一部をこちらに転載いたします。

書籍エピローグより

(前略)筋トレっていいものです。もっともっと多くの人に、この素晴らしさや効果を体験してもらいたい。これが私の願いです。

筋トレの一番の成果は、筋肉がつくことではありません。自分が潜在的に持っている力を100%発揮できるようになること。自分の可能性に気づき、誰でもないあなた自身で「なかなかやるじゃないか!」と認めてあげることができるようになること。自然とそんな自信がつくことこそ、筋トレが持つ最大の効用です。

世の中って全然フェアじゃありません。自分が頑張っても報われないことだらけだし、がんばった分だけ誰かに認めてもらえることなんてほとんどありませんよね。

でも筋トレは違います。極端で間違った方法を選ばず正しい努力を重ねさえすれば、やればやるだけきちんと結果が出ます。

成果の出るスピードや効果の大きさに多少の差はあっても、かけた時間と努力がきちんと自分の実となって返ってくるんです。これって実はすごいことだと思いませんか?

2020年以降、日本どころか世界中で新型コロナウイルスが猛威をふるっています。この本を読んでくださっているあなたも、職場環境や働き方が大きく変わったかもしれません。

ぜひ自宅で手軽に始められる筋トレに挑戦してみて下さい。抱えているモヤモヤや不安が解消されて、前向きな気持ちになるはずです。

まとめ

2021年4月2日より書店に並び始める予定の「最短で体が変わる『尻』筋トレ」、楽天市場やamazonにて予約販売が始まっています。

下記URL経由でamazonにて予約購入していただいた方には、4月2日から2週間限定で本の中で紹介しているエクササイズの説明動画をご覧いただける特典キャンペーンを実施しています。

興味ある方は一度覗いてみてください!

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YUJI HIROTA

アスリートスポーツの現場をメインに活動するトレーニング・コンディショニングの専門家。「コンディショニングコーチ」ですがスポーツトレーナーといった方がわかりやすいのかも。実は鍼灸師でもあります。
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