2018年4月。約3か月ぶりに大阪の地を踏みました。
「スポーツパフォーマンスにつながるトレーニング・コンディショニング戦略とそのアプローチ」、そして「10年後も生き残るトレーナーに必要なビジネス感覚」という2つのセミナー。
マイクロジム「B-station」を運営する奥野純也さんに招待していただき、開催したのです。
後半のセミナーとして行ったのが、「10年後も生き残るトレーナーに必要なビジネス感覚」です。これ、4月から関東でも月1回のペースで行い始めたもの。
ちょっと毛色の違うセミナーをなぜ私が行おうと思ったのか。
…それはトレーナー業界の多くの人から受ける相談がもとになっているんです。
2018年4月22日に行ったセミナーの一部をご覧ください。
動画の中でも言っていますが、夢のあるスポーツ現場で、その魅力に取りつかれて働いている私。
リスクがあるなぁ…とわかりつつ、ついスポーツ現場にこだわり不安定な働き方を覚悟する。その中で創意工夫し生き残っている私だからこそ、働き方やキャリアプラン、お金について悩む同業種の人の助けになれるのではないか。
そんな風に考えているんです。
実は勘違いしている人が多いことってありますよね。私の仕事の分野でいうとアスリート指導に関してがそうです。
専門職であり高度な知識や豊かな経験も必要ですが、アスリート指導こそ実は最上のサービス業です。
相手が真に求めていること・潜在的に持っている「これをしたら今より良くなる」要素を見つけて、気づかせること。これができなくては、絶対に指導できないわけですから。
練習中のいつものイメージで切ったステップワーク。
…何だか気持ち悪い。違和感があるんだけど、これ、左足の重心ってずれてる?
そんな気持ちになった瞬間、視線を感じて斜め前方を見ると、そこに弘田コンディショニングコーチがいる。二度ほど頷いて、右側に側屈した上半身をゼスチャーでポンポンっと見せてくる。
…ああ、なるほど。上半身よりで強引に操作しようしているのかもしれない。
自分の動きの違和感に共感してもらえて、原因らしきものがわかったような気がした。
よし、次は上半身を脱力することを意識してプレーしてみよう。あとで弘田コーチにこの後の動きのフィードバックをしてもらおう。
ストレングストレーニングを立案し、フィットネス系の強度や量を考え指導する。
メインの仕事であり、これ単体でも重要なものですが、私がグラウンドレベルで行っている専門家としての仕事は、こういった些細な変化に気づき、選手へフィードバックすること。
ほんの数秒ですが、この時間が一般的なストレングス&コンディショニングコーチとの差別化を生んでいるのではないか。うぬぼれかもしれませんが、自分ではそんな風に考えています。
結局は、相手の「真のニーズ」に誰よりも早く気づき、そこに対する商品やサービスを提供すること。
…これは正にマーケティングの考え方の大前提です。
トレーナー業だけではありません。治療家やイラストレーター、ライターやプログラマー。
自分で働き方を決めていき、常に結果が求められるフリーランススタイルで働くすべての人々。全員にビジネス系のリテラシーは大切なんです。
技術を磨き、高めていくだけでは生き残れない。
これは職人タイプの多くの仕事に携わる方々が直面している課題の1つです。トレーナーもまた例外ではありません。
情報も物資もサービスも「余る」時代。
サイクルが早く「飽きが早い」時代。
ここ数年、他業種や資本力のある大手が参入することによって、トレーナー業界にも新しい風が吹いています。
職人としての技術や知識、サービスはもちろんのこと、販売力やビジネスリテラシー、戦略を持ち合わせていなければ、これから必ず淘汰されてしまう。
そんな危機感を自分自身、常に持っています。
スポーツ現場の最前線で専門家として立ちつつも、日頃から私が意識しているビジネスリテラシーや戦略的に「仕込んでいる」考え方を紹介します。
10年後も自分らしい働き方を続けていけるために必要な視点や考え方、これから自分が積んでいきたいキャリアを見つめ直すためのヒントが得られる90分になると思います。
「トレーナー」とタイトルに入っていますが、実はフリーランススタイルで働く人、全てに通じるセミナーです。
トレーナー業種だけでなく、興味がある方はタイミングが合えば、ぜひご参加を検討ください。
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