改めて考えてみると、仕事の移動での利用を含めると年間およそ40回近く飛行機に乗り、20回近く新幹線に乗っている私。
先週は4日間で東京‐大阪間を2往復、新幹線→高速バス→新幹線→飛行機で大阪まで戻ってきました。
記事や論文、自分の経験則から移動中のコツがあるので今回はそれらを紹介していこうと思います。
機内の湿度は約10~20%、温度は約22~26度設定だそう。人が快適に感じる湿度は20~40%といわれていますが、これはヨーロッパ基準。
日本人の感覚からすると湿度は40~60%程度は欲しいとのこと。加湿器などの設定を考えても50%切ったら乾燥しているように感じるはず。
なるほど、確かに飛行機の中って喉が渇くだけじゃなくて、目も疲れやすいわけです。
そんなわけで私の場合、搭乗手続きを全部済ませた後で(別にペットボトルを持っていることを申告する手間が面倒だから)必ず水を購入。
特に風邪気味でないときでも飛行機に搭乗した際には、まずリュックの中に常備しているマスクを着用。
この流れがルーティンになっています。
最近は糖質コントロールしているので飴はなめずにミントタブレットを持参するぐらいにしていますが、口の中が渇かないよう心がけているんです。
コンタクトレンズを着用している人は面倒がらずに一度はずし、機内では眼鏡をかけるようにしましょう。目の疲れって体全体の倦怠感につながりますからね。
長時間のフライトだと映画や本を読むことも多いと思いますが、適度に目を休ませることも大切。私はアラフォー向けの目薬も持参し定期的にさすようにしています。
飛行機では高度を上げていくことによる気圧の変化の影響もあります。
酸素カプセルなどもこの気圧の変化を利用した「ヘンリーの法則」を用いていることなどが有名。気圧変化が及ぼす体への影響は思いのほか多いんです。
むくみやすくなり、飛行機を降りた後も疲労感が残りやすいもの。1~2時間のフライトの際は窓際を指定することが多い私。
2時間以上乗る場合は、わざと通路側を取るようにしています。
窓際のほうが温度変化が大きいことが一つ。そして風景が目に入ることで交感神経が刺激されやすいことがもう一つの理由。
最も大きな理由としては、それほど切羽詰まっていなくても「トイレに立ちやすくなる」からです。
用を足すこと自体が目的ではなく、同じ姿勢から抜け出し体を動かすことが目的。
セデンタリーといわれる同じ姿勢で動かないことは、一説によると喫煙と同じぐらい体に悪影響を及ぼす、という文献もあるほど。
ちょっと動こうかな…でも横の人に断りを入れて席を立つのもちょっとな…
こういった心理的ハードルを下げるために通路側を敢えて選ぶのも選択肢としてはアリですよ。
アスリートたちは海外遠征やキャンプなどで長時間移動することもあります。国際舞台で戦う選手たちにとって「時差ぼけ」対策は重要なコンディショニング要素。
夏の合宿時にお話ができたラグビーのサンウルブズのS&Cコーチ、サイモンジョーンズ氏から聞いた基本的対策を改めて。
1.到着する国の時間に合わせて機内から生活させる→フライト内でいつ眠るべきかを指導
2.到着後の朝食はその国のタイミングで取らせる。どれだけ眠くても現地で必ず日の光を浴びさせる
3.眠たい場合は昼寝でカバーする
海外旅行とは違い、遠征の場合は完全に時差ぼけから適応するだけの時間はないことも多い。だからこそ基本的なことを徹底するという話は勉強になりました。
バカンスのための旅行でも、時差ぼけで苦しみ貴重な現地での時間を無駄にするのはもったいないこと。機内での時間の過ごし方を意識するのは参考になりますよね。
自分自身、飛行機に乗る機会が増えて細かなテクニックが身につきました。
例えば
1.自分の手荷物を7㎏以下に感覚的に収めるスキル(すごいけど自己満足的なもの)
2.国内での2時間以下のフライトでは基本同じ座席番号を取る(迷わない)
3.眠りたいときはアイマスク+マスクを鼻だけ外して装着すると深く眠れる(見た目は異様な出来上がりですが気にしない)
4.機上ではアイディアが浮かびやすいので、オフラインでも記録しておけるアプリ、PostEver2を開いてスマホを座席前のネットに入れておく
くだらないものもありますが(笑)こういった小技を構築するのも楽しいですよね?
・機内は想像以上に湿度が低い→加湿のためのマスクや水分、コンタクトを外し目薬を使うなどの配慮は大切
・気圧の変化を考慮してじっとしていないほうが良い。長距離フライトなら通路側を取るほうがメリットあり
・時差ぼけ対策の基本は機内から「現地国の時間帯で生活する」こと。そのうえで現地では必ず日の光を浴びてサーカディアンリズムを調えよう
・妙に機内慣れした雰囲気のアイマスク&マスクという異常なおじさんを見たら、たぶんそれは弘田雄士41歳