気がつけば、音声配信を続けて1年半が過ぎました。収益化や効率だけを考えると、決して成功とは言えませんが、ペースを変えることがあっても、今後も音声配信は続けていくつもりです。楽しんで行っていますし、成果もあるなと思っています。
私が専門家の人に音声配信をしていくことがオススメな理由を、ブログ記事としてお伝えしていきますね。
一つ目は大きくいうと「親族へのメッセージ」として喜ばれる、という点です。妻や娘たちへの遺言というか、その時に思っていたことを伝える手紙や日記のような作用ですね。
渡しの場合は、片親でずっと手塩にかけて育ててくれた母が、本当に喜んで聞いてくれていますので、親孝行という側面もあり驚いています。
S&Cコーチという仕事は、認知されている業種ではありません。70代の私の親世代からすると、「いったいどんな仕事しているんだろう」と思っているわけです。
自分の息子がどんな仕事をしていて、日々どんなことを考えているのか、というのが音声で聴けるのは、張り合いになっていて嬉しい、と伝えてくれています。
二つ目は「音声を通して知り合えた方たちとの接点が面白い」ということです。
今後も、あまり利益ベースは追求せずに、仲間というかお知り合いを増やしていきたいです。そうすることで、何か一つのプロジェクトを一緒にやったり、協力していただくことがあったり、自分が関わりを持てることが出てくるのではないかと思っています。
最初に声から繋がるというのがいいんですよね。「声の好き嫌い」って理屈ではなくて、何となくフィーリング合う・合わないってありますよね?
あまり利害関係がないところから、何となく親しくなって広がっていくコミュニティという感じで楽しんでいます。
そして、三つ目は「日々のアウトプットの習慣がつく」ことですが、これが一番大きいと感じているので、掘り下げて書いていきますね。
音声配信を毎日するということは、ある程度ネタを仕入れる(インプットをする)必要があります。インプットが習慣化され、その上でアウトプットの量がどんどん蓄積されていくのが大きいんです。
ブログやTwitterを始めたいけれど、アイディアがなかなか思い浮かばずにパソコンやノートの前でずっと考えてしまう…。
自分の持っている、専門家としての知識、自分の存在や仕事を知ってもらいたいという目的でSNSを活用したいと思っている。
そんな専門家の方には、まず音声配信をやってみることをオススメします。
思いついたことを音声配信でまず出してみることは、最も気軽で継続できる方法の1つです。
私の場合、毎日の音声配信の中からテキスト化に向いているなとか、再構成したら面白いなと思うものを月に5~6記事(時間にして30分程度)ピックアップして、それを有料で文字起こししてもらっていました。
ところが2023年4月からは、音声データを高い精度でテキスト化してくれる「Summary FM」サービスが無償でスタート。いよいよ音声コンテンツの二次活用が簡単になってきています。
これを利用しない手はないですよね。
音声配信を基にした文字データを、noteとブログに月2記事ずつ、合計4記事を作成してアップしています。どちらかというとビジネスベースのものはnoteに、少し専門的なものはブログにという感じで、内容によって使い分けています。
まず音声で出してみる。その上で、更に推敲したり、テキストに向いていたり、文章としてまとめたいものをnoteやブログの記事にしていくという流れです。
週1回のメールマガジンには、音声配信で話した内容の深堀りや、いくつかのトピックをまとめた大きな括りのものをテーマにして書いたりもしています。
話しているうちにまとまってくることがありますし、ライブ配信で「こういうテーマで話しています。思ったことを教えてくださいね。あなたはどう考えていますか?」と伝えることで、フィードバックをもらえることもあります。
いいこと尽くめだと思いませんか?
2022年からは、一番初めのネタの出発点が音声配信という形になってきているわけです。自らの発信を二次利用する効率が最も良い方法が「音声配信スタート」なんですね。
・自分の声や表現でプレゼンテーションができるようになる
・人前で話すことに慣れる
こういった効果も得られます。
専門家として何かしらを伝えたいという時に、テキストベースだけではなく、これらのスキルは当然必要になってきますよね。
音声配信に関しては、常に専門的なことを話す必要はありません。続けて苦にならない内容という風な感じで、構成すれば良いのではないかと感じています。
週に1~2回は専門家らしい話をしようと決めたら、その頻度を守りつつ、それ以外の回は新聞を読んで思ったこと、家族と話したことといった緩いテーマで全く問題ありません。
それがもうずっと1つのテーマの話(例えば趣味や音楽など)ばかりになってしまうのであれば、それ専門の配信番組にしてしまえばいいだけの話です。
こういうことを積み重ねていけば、テキストとしてコンテンツ化したい時の種として利用することもできます。それくらいの気軽さで、音声配信に挑戦してみてはいかがでしょうか?
弘田雄士音声配信「アスリートトレーナーの生き残り戦略&トレーニング知恵袋」