「ついつい聞きやすい人に相談してしまう」。
これは意外とやりがちなことではないでしょうか。
ちょっと耳が痛い話かもしれませんが、シンプルながら「聞きやすい人ではなく、詳しい人に相談せよ」という記事をまとめたいと思います。
元同僚から感じた違和感
元同僚の話です。
ずっと会社勤めだった彼、万全を期してというか、ついに開業することになったんです。
良かったなと思ったものの、見せていただいたホームページを見てコンセプトを聞いてみたところ…
何か不自然というか「らしくないなぁ。こんなこと言うようなタイプだったかな…」と率直に感じたんですよね。
そこから透けて見えるメッセージの中で気をつけていること、意識していることが「差別化」や「特化型」、「強みを生かせ」みたいな印象を受けたんです。
本当に雛形どおりの書き方をしたホームページやメッセージだったわけです。
一見それらしいマーケティングっぽいけれども、それでいて表層的で、本人たち自身がすごく腹落ちしている感じはしませんでした。
継続性や土地柄、収益システムというものを考えた時に、
という疑問が残ったんです。
今後どういう風に進んでいくのか分かりませんが、元同僚、一緒に仕事をした人間としては気になるものです。向こうから聞かれない限りは何かを言うこともありませんし、うまくいくかもしれませんので、見守っていくしかないのかなと思っています。
情弱ビジネスの可能性は頭に入れておこう
だいたいこういう時には裏があるというか、なんとなく後ろに手を引いている人がいたりするんですよね。
彼の場合も、それまで付き合いが薄くなっていたであろう別の同僚や同業者の人からコメントが入っていたり、その人の投稿にいいね!をつけたり、コメントを入れたりしていて、最近は結構近しくやっているんだなという様子がよく分かります。
さらに、メッセージをくれている方の私も知っている元同業者メンバーの人たちのやり取りを見ると、マーケティングや集客についての内容があり、随分そっちに振ったんだなという様子も見受けられました。
こういった共通の友だちを見ていくことで、この人たちはきっとマーケティングの仲間というかサークルや勉強会、ビジネススクールのようなものに入って、一緒にやっているんだなということが分かる。
…こういう経験、皆さんもありませんか?
ちょっと違和感覚えるというか、そこはなかとない胡散臭さを感じるというか… 表面的な情弱対象としたやり方に思えちゃったんですよね。
別にこういった行動や投資は悪いことではありません。
難しいところですが、マーケティングやビジネスは勉強しないといけませんし、私自身もそういった集まりに行くことはあります。
サークルやお金を払ってコミュニティに入ることもありますが、怪しげな臭いがせずに綺麗である、自分が納得できる、価値観の合うところを見つけることはなかなか難しかったりします。
私から見ると「自分の強み」みたいなものを生かせない、いかにもマーケティングのアドバイザーが提案しそうな内容と見せ方に終始したビジネスに感じた今回の起業。
おせっかいながら、心配だしちょっと寂しいなぁと思ったんですよね。
ビジネススクールや実績を出している方に有償で相談する。
もしこういうことがあったとした場合、厳しいことを言われても、結局は本物に相談すべきではないかということが、私が今回伝えたいことです。
違和感あれば「右から左に受け流す」意思で
一昔前と違って、情報そのものやノウハウを教えてくれる人はもう巷に溢れています。
情報に溢れた今だからこそ、なんか耳障りはいいけど聞き流した方がいいなと思ったら、右から左にさーっと聞き流すテクニックも大事になります。
自分自身で意図的に緊張感を持って、然るべき人からアドバイスを受けることも一つのスキルとして、これから必要になっていくだろうと思うんです。
私のケースであれば、スポーツ業界というか野球に関わることは、千葉ロッテ時代に大変お世話になった、早稲田大学野球部現監督の小宮山悟さんに。
トレーニングやこれからの子供たち、スポーツや運動指導といったことの教育であれば尊敬するトレーニングコーチである平岩時雄さんに。
お金のことや開業のこと、諸々のやりくりに関しては、10年以上お世話になっている税理士の阿部先生を代表としたブレイクスルーパートナー税理士法人に、お金をお支払いして相談するようにしています。
まとめ
逆説的な話かもしれませんが、トレーナーだけでなく、人と関わる仕事をする上ではその才能というか、その仕事に向いているかどうかは「聞きやすい人かどうか」で決まります。あなたは道を尋ねられやすい人ですか?という話は、これまでにもしたことがありますよね。
一方で、聞く側、相談する側からすると、ついつい聞きやすい人にばかり尋ねてしまうというのはよくあると思っています。
各専門家にきちんと相談ができる人脈を持っていること。
そして耳障りのいいことに流されずに尊敬や信頼ができ、専門家として認められている方からの助言をしっかりと聞いていくこと。
こういったことは当たり前ですが、今後ますます必要なリテラシーになってくるでしょう。
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YUJI HIROTA
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